
無線でインターネットに接続できるWiMAX。
どこでもインターネットを利用できるという便利さがある半面、「無線通信は固定回線などの有線接続とくらべるとセキュリティが不安」と感じる人も多いのではないでしょうか。
ですが、実際のところ、WiMAXはセキュリティ対策が強固に行われています。
しかも、オプションを利用することで強固なセキュリティ対策をさらに強固にすることも可能なのです。
今回はインターネット接続を行う上で気になる「WiMAXのセキュリティ対策」についてご紹介します!
この記事でわかること
WiMAXのセキュリティが破られる原因とは
パソコンや携帯機器などが必須となった今、インターネットを使って、重要な情報をやり取りすることは社会において必須だといえます。
セキュリティ対策がしっかりとできていれば不安なく情報を送受信できるのですが、セキュリティに問題があると、最悪の場合には情報流出や金銭的被害が起こることもあるのです。
それでは、セキュリティが破られる原因としては、何をあげることができるでしょうか。
脆弱な暗号方式から進入される
例えば、オンラインショップで決済をするとき、クレジットカード情報や個人情報などの重要な情報は暗号化されて送信されます。
またインターネットバンキングを利用している場合も、口座情報や振込先情報などの重要な情報は暗号化されてから送信されます。
しかし、暗号化の方法が解読されてしまっている場合、個人情報や口座情報などは筒抜け状態にあるといえます。
個人情報や口座情報などの重要な情報は簡単に流出してしまいますので、いつの間にか犯罪組織に個人情報が知れ渡っていたり、口座残高が0円になってしまったりすることにもなるのです。
暗号化キーをわかりやすく設定している
暗号化の方法がまだ解読されていない場合でも、利用者個人が誰にでもわかる簡単なパスワードを設定しているときは、個人情報や口座情報などが筒抜け状態になってしまいます。
例えば、スマートフォンにロックをかけることは良いことなのですが、誕生日や「1111」「1234」などのわかりやすい数字をパスワードに設定したりするならば、容易にスマートフォンを他人に使われてしまいます。
また、スマートフォンやパソコンでインターネットバンキングを利用している場合も、パスワードを誕生日や住所などの容易に想像される番号に設定していたりすると、高度なセキュリティシステムを導入していても、インターネット機器に登録されている情報が流出してしまうことです。
WiMAXセキュリティの安全性は?
セキュリティ対策を万全に行うためには、インターネット機器やWi-Fi機器自体が高度なセキュリティ技術を導入していることも重要ですが、インターネットを利用する個人も、簡単に他人に解読できるパスワードに設定しないことも重要だといえるでしょう。
それでは、WiMAXではどのようなセキュリティ対策をしているのでしょうか。
そして、WiMAXは本当に安全なインターネット接続方法だといえるのでしょうか。
WiMAXは暗号キーでしっかり守られている
WiMAXにも、当然のこととして暗号化システムが導入されています。
WiMAXに初めて接続するときにもSSID(WiMAX機器の識別番号)とパスワードを入力しますし、WiMAXに繋いでインターネット通信を利用するパソコンやスマートフォンにもSSIDとパスワードを入力します。
最新の暗号化技術であるAESでセキュリティを保護する
WiMAXには、最新の暗号化技術であるAES(Advanced Encryption Standard)が導入されています。
AESは128ビットと192ビット、256ビットの3種類のカギを用いて、複雑なアルゴリズムで暗号化する方法で、現存する暗号化技術のなかでもセキュリティが高い方法として知られています。
代表的な暗号化技術の方式を以下にご紹介します!
パスワードをこまめに変更することで安全性UP
高いセキュリティを誇るAES。
利用者側がパスワードをこまめに変更するならば、さらに安全に利用できます。
AESのパスワードは8桁~63桁(16進数入力の場合は64桁)まで入力が可能ですので、できれば桁数の多いパスワードを選択するようにしてください。
パスワードは桁数が多ければ多いほど安全性が高まりますし、数字だけでなく文字や記号を入れることや大文字と小文字を区別することでも安全性を高めることができます。
有料セキュリティサービスでさらに安全性を高めよう!
各プロバイダ業者が提供している有料セキュリティサービスを利用すれば、さらに安全性を高めることができます。
主要なWiMAX業者の有料セキュリティサービスを表にまとめましたので、比較検討してみてください。
外出先でも端末を守る。 |
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※UQ WiMAXにはマカフィーセキュリティスイート以外に、カペルスキーとWEBROOTのセキュリティサービスも選択できます。いずれも月額料金は500円です。
なお、上記の表中、最も人気が高いセキュリティーサービスはSo-netの「カスペルスキー」です。
WiMAXのセキュリティの種類を解説!
WiMAXのセキュリティを理解する際に欠かせない用語を解説します。
SSIDとは
SSIDとは、無線LANのアクセスポイントを識別するIDです。
WiMAXでWi-Fiに接続する場合は、SSIDの欄にWiMAXの機器を識別する記号が表示されます。
スマートフォンやパソコンの「設定」項目を開き、「Wi-Fi」の詳細を確認すると、その場所で利用できるSSIDがすべて表示されています。
WiMAXを利用するときはWiMAX機器のSSIDを選択(自動で選択されることもあります)し、Wi-Fi接続してください。
なお、SSIDだけを選択してもWiMAXを利用はできません。各SSIDに対応するパスワードを入力し、Wi-Fi接続を有効にしましょう。
もちろん最初の1回だけパスワードを入力したら、2回目以降は自動でWi-Fi接続が有効です。
WiMAXのセキュリティキーはどこで確認する?
WiMAXのSSIDやパスワードといったセキュリティキーについての情報が記されたステッカーは、WiMAXルーターの本体裏に貼りつけられています。
ステッカーが見当たらないときは、WiMAX機器の設定画面からセキュリティ情報を確認できます。
セキュリティキーについて、また、セキュリティキーを忘れた場合については、次の記事で詳しく解説しています。
【関連記事】WiMAXのパスワードとSSIDの設定・確認方法まとめ【保存版】
WEPとは
WEPとは、一般的な暗号化方法です。1997年から利用されている方法ですので、脆弱性が指摘されています。
WPAとは
WEPの脆弱性を補う形で2002年に発表された暗号化方式です。
ただし、暗号化の方法がWEPと同じですので、セキュリティが万全とは言い難いです。
WPA2とは
WPAを改良されたものがWPA2 です。
現在発売されているスマートフォンやパソコンで、適用されていることが多いです。
まとめ
WiMAXは高いセキュリティーを誇りますが、さらにセキュリティーを高める方法として、各プロバイダの有料オプションのウイルス対策ソフトの導入がオススメです!
個人情報や口座情報が流出してからでは、取り返しのつかないことになってしまいます。
実際にクレジットカード情報が流出する事故も頻繁に起こっていますので、有料オプションサービスなどを用いてセキュリティを強固にしていきましょう。