
WiMAXの接続が不安定で、インターネットが繋がらない・遅いなど困った経験がある方も多いのではないでしょうか。
WiMAXがつながらないときに試してほしい、10の対処法は以下。
また、対処法を試してもうまくいかないという場合は、サポートに頼ってしまいましょう。
本記事では、WiMAXが繋がらないときの原因と対処法を解説していきます。
WiMAXに接続できなくて困っている人は、対処法の参考にしてくださいね。
※2022年5月時点の情報です
この記事でわかること
WiMAXに最初から繋がらない場合にまずチェックすること5つ
WiMAXの初期設定を行ってみたけれど、うまく繋がらない…。
そんなときは、最初にモバイルルーターやデバイスの設定に以下のような不備がないかを確認してみましょう。
- SIMカードが挿入されているか確認する
- APN設定に間違いがないか確認する
- Wi-Fi設定がBluetooth設定に変わっていないか確認する
- Wi-Fi機能がOFFになっていないかどうかを確認する
- SSID・パスワードが間違っていないか確認する
モバイルルーター側でチェックすること
最初の設定で接続がうまくいかない場合は、モバイルルーター(端末)側に問題がある可能性が考えられます。
以下を順に見ていきましょう。
SIMカードが挿入されているか確認する
そもそも、WiMAXルーターは電源を入れただけの状態ではインターネット接続ができません。
SIMカードを挿入することで初めてネット通信が可能です。
WiMAXのルーターが届いたばかりの状態では、SIMカードが差さっていない可能性が高いので、まずは取り付けを行ってくださいね。
また、SIMカードの向きを間違えて挿入すると作動しません。
取扱説明書や、SIMカード挿入口近くに挿入方法の説明がありますので、参考にして正しく確実に取り付けましょう。
APN設定に間違いがないか確認する
APN(アクセスポイントネーム)設定は、モバイルルーターにおいてインターネット接続をするための初期設定です。
上記が正しい設定になっていないと、WiMAXがインターネットに繋がりません。
APN設定画面の表示手順は機種によって異なりますが、ほとんどの場合「設定」→「モバイルネットワーク設定」の順で表示させることができます。
デフォルトは「Internet」となっていますので、基本的に本箇所を変更する必要はありません。
しかし、WiMAXルーターを触っているうちに設定が変わってしまったということもあり得るので、「Internet」以外のAPNが選択されていないかを念のため確認してみましょう。
Wi-Fi設定がBluetooth設定に変わっていないか確認する
モバイルルーターでは、Wi-Fi接続とBluetooth接続を切り替える「LAN側無線設定」という設定があります。
ルーター画面で以下の手順を踏むと設定を変更できます。
- 設定を選択
- LAN側設定を選択
- LAN側無線選択
デフォルトはWi-Fi設定ですので、誤って設定してしまわない限りこの設定が変更されることはありませんが、Bluetoothが選択されていた場合は設定し直してみてください。
PC・スマホなど、端末側でチェックすること
WiMAXに最初からうまく繋がらない場合は、端末側の設定が誤っている可能性もあります。
以下の考えられる原因についてチェックしてみましょう。
Wi-Fi機能がOFFになっていないかどうかを確認する
WiMAXに接続できないときは、デバイスのWi-Fi接続機能がOFFになっていないかどうかを確認してみましょう。
もしもOFFになっていた場合は、ONに設定する必要があります。
スマートフォンやiPhoneでは設定アプリを開いてWi-Fi設定に進み、Wi-FiがONになっているか確認してください。
また、パソコンを利用している場合も、以下の画像のとおり、設定アプリを立ち上げてWi-Fi接続機能がONになっているか確認してみましょう。
ちなみに、スマートフォンをWiMAXにつなぐときは、モバイルデータ通信よりもWi-Fi接続が優先されます。
しかし、まれに不具合などが原因で、上記両方がオンになっていた場合にWi-Fiが利用できなくなってしまう場合もあります。
上記の場合は、モバイルデータ通信がOFFになっていて、Wi-Fi接続がONになっている状態でつながるかどうかをチェックしてみましょう。
SSID・パスワードの接続情報に入力の誤りがないか確認する
WiMAXをWi-Fi接続で利用するときは、利用するパソコンやスマートフォンなどのデバイス上で、WiMAXのSSIDとパスワードを入力しなくてはなりません。
- SSID:Wi-Fi接続を識別するための任意の名称
- パスワード:SSIDを利用するためのパスワード
通常は上記を最初の1回だけ入力すれば、後は特別な手順を踏まなくても自動的にWiMAXに接続されます。
しかし、異なるSSIDやパスワードが入力されてしまうと、Wi-Fi接続ができず、WiMAXが利用できない結果となってしまいます。
特に多いのが、パスワードの入力ミスです。
パスワードは手打ちで入力する必要があるため、タイプミスが起こりやすいのです。
利用しているインターネット機器の「ネットワーク設定」項目を開き、正しいSSIDとパスワードが入力されているかを今一度確認してみましょう。
WiMAXの利用中に急に繋がらなくなったらまずチェックすること5つ
WiMAXを利用しているときに急につながらなくなったときは、以下の5つの方法を試してみましょう。
- WiMAXルーター・接続機器の再起動
- 通信モードを5GHzに変更する
- 機内モード・Wi-FIがOFFになっていないか
- WiMAX2+ではない古いWiMAX規格を利用していないか
- PCのセキュリティ設定が接続の妨げになっていないか
WiMAXルーター・接続機器の再起動
一時的な機器の不具合が原因の可能性があります。
まずはWiMAXのモバイルルーターやPC・スマホ・タブレット端末といった接続機器を再起動してみましょう。
モバイルルーターを再起動させる方法は以下です。
- 電源ボタンを長押し
- 設定を選択
- メンテナンスを選択
- 再起動を選択
また、電源を一度オフにした後、再度オンにすることでWiMAXルーターの再起動を行うこともできます。
上記のどちらの方法でも構いませんので、再起動後不具合が解消されるかを確認してみましょう。
通信モードを5GHzに変更する
WiMAXで利用できるWi-Fiの電波には2.4GHzと5Ghzの2種類があります。
初期設定は利用する電波が2.4GHzとなっていますが、5GHzに変更するとつながりにくい状態を解消できる場合があります。
2GHzの電波は電子レンジなどの家電でも使われているので、場所によってはお互いの電波が干渉してWiMAXの通信状態が不安定です。
5GHzは他の家電が発する電波と干渉しないので、通信状態が不安定になる可能性は2.4GHzと比べて低いです。
5GHzを利用するときはタッチパネルのメニュー画面で「設定」をタップして「通信設定」を選択し、「Wi-Fi設定」に進んで電波の種類を切り替えてください。
WXシリーズでは以下の手順で電波の種類を切り替えられます。
- ブラウザから設定Webを開く
- 「Wi-Fi設定」をクリックする
- 「Wi-Fiアクセスポイント(親機)設定」の帯域設定で「5GHz」を選択する
- 「設定」をクリックする
- 表示されるメッセージを確認して「OK」をクリックする
機内モード・Wi-FIがOFFになっていないか
知らない間にスマートフォンが機内モードになっていたり、Wi-Fi機能がOFFになっていたり、というパターンはよく見かけます。
スマートフォンがWiMAXに接続できないときは、上記2つの項目でチェックしてみましょう。
機内モードおよびWi-FiのON/OFFは、デバイスの設定を開くことでチェックできますよ。
WiMAX2+ではない古いWiMAX規格を利用していないか
現在のWiMAXは「WiMAX2+」という新回線が主流です。
しかし、2015年以前にWiMAXの契約をした人は、旧回線の「WiMAX」回線を使用し続けている可能性があります。
旧回線であるWiMAXは、2020年3月末のサービス終了が予定されており、少しずつサービス範囲が縮小されています。
そのため、未だ旧回線を使用している人は早めに新回線のWiMAX2+に切り替えるようにしましょう。
WiMAX2+に対応していない機種の場合は、対応済みの機種に切り替えることによってWiMAX2+が利用できるようになりますよ。
PCのセキュリティ設定が接続の妨げになっていないか
特定のサイトにだけアクセスができなくなり、WiMAXの通信状態には問題がない場合は、PCのセキュリティ設定に原因がないかを確認してみましょう。
たとえば、セキュリティソフトの設定レベルが厳しいと、アクセスできるサイトが制限されます。
特定のサイトにアクセスできない場合は、セキュリティの設定に問題がないか確認してみましょう。
また、セキュリティソフトのメーカーサポートに確認してみるのもひとつの手ですよ。
速度制限が原因でWiMAXが繋がらない
速度制限がかかってWiMAXがつながりにくくなるケースも珍しくありません。
WiMAXではギガ放題プランに加入すると、毎月使えるデータ量が無制限です。
しかし、3日間で使ったデータ量が10GBに達すると、翌月の18時から26時まで速度制限がかかります。
速度制限がかかると下り速度が最大1Mbpsになり、つながりが悪く感じます。
もし通信制限がかかった場合は、解除されるのを待つしかありません。
なので、速度制限がかからないために、利用しているデータ量をこまめに確認するようにしましょう。
当サイトには、WiMAXの速度制限について詳しく紹介した記事もありますので参考にしてくださいね。
LTE回線が使用できる「ハイスピードプラスエリアモード」に注意
auの4GLTE回線でインターネットに接続するハイスピードプラスエリアモードは、WiMAXの電波が繋がりにくい場所でもインターネットを利用できる便利な機能です。
しかし、ハイスピードエリアモードで1ヶ月の間に7GBを利用した場合、ギガ放題プランに加入していても月末まで速度制限がかかります。
ハイスピードプラスエリアモードを使って速度制限がかかると、下り速度が最大128Kbpsと超低速になるうえに、月末まで制限が解除されません。
WiMAXが遅いと感じたときは、ハイスピードエリアモードがつけっ放しになっていないかどうかチェックしてみましょう。
ハイスピードプラスエリアモードについての記事もあわせて参考にしてくださいね。
混雑の影響でWiMAXが繋がらない
昼休みや夜間帯のみWiMAXがつながりにくくなる場合もあります。
原因は、インターネットを使う人の増加にあります。
WiMAXに限らず、インターネット回線は利用者が増える21時から24時になると混雑が起きて、通信速度の低下が起きてしまうのです。
上記が原因でWiMAXが繋がらないのであれば、以下の2つの対処法を検討してみましょう。
時間をずらしてインターネットに接続してみる
可能であれば、混雑する昼休みや夜間帯以外でインターネットを使いましょう。
混雑する時間帯から少しずらすだけでも、快適度が変わる可能性は十分にあります。
もしも時間をずらして接続してもWiMAXが繋がらないまたは遅い場合は、見出し:WiMAXの利用中に急に繋がらなくなったらまずチェックすること5つをチェックしてみましょう。
光回線への乗り換えを検討する
何度も夜に通信速度が遅くなる場合は、光回線への乗り換えを検討してみましょう。
光回線でも夜間の通信状態が安定しない場合がありますが、評判のよいプロバイダーを選べばどの時間帯でも速度が安定します。
オススメの光回線について紹介した記事もあわせて参考にしてくださいね。
利用場所が原因でWiMAXが繋がらない
WiMAXは全国の人口99%をカバーできるほど広いエリアにサービスを提供しています。
しかし、室内と外のどちらも障害物が多いとつながりが悪くなります。
また、山間部にいると、サービス提供エリア外でWiMAXを利用できない場合があります。
次から、場所が原因でつながりが悪い場合の対処法を見てみましょう。
室内では電波が弱いなら窓際にルーターを置いてみよう
WiMAX回線の電波は障害物に弱いので、室内にいると壁が障害になって通信状態が不安定になる場合があります。
WiMAXの電波は直進性が強く、障害物を回避して電波を届けることができないからです。
なので、室内でWiMAXがつながりにくいと感じたときは、ルーターの置き場所を変えてみましょう。
オススメは窓際や高い位置です。
障害物の影響を受けにくくなり、通信状態が安定しやすくなります。
外出先で繋がらない場合やルーターに×表示がある場合は圏外かも
外出先で圏外の場所にいる場合は、インターネット通信が一切できません。
圏外の場所にいると、WiMAXルーターのタッチ画面の電波アイコンに×マークが表示されます。
電波の状況が悪くて圏外になる場合は、電波の状態がいい場所に移動するしか方法はありません。
当サイトの、電波のいい場所の探し方を解説している記事もあわせて参考にしてください。
メンテナンスや通信障害が原因でWiMAXが繋がらない
いつもならWiMAXの接続が安定している場所でも、メンテナンスや台風や大雨などが原因で通信障害が起きている可能性も考えられます。
サービスエリア内にいるのにWiMAX通信が繋がらない場合は、障害情報ページを見て障害が起きていないか確認してみましょう。
解決しない場合はサポートに問い合わせよう
WiMAXが繋がらない状態が解決しないのであれば、UQ WiMAXのサポートセンターに頼りましょう。
◆UQお客様センター
- 電話番号:0120-929-818
- 受付時間:9:00~21:00(年中無休)
※携帯電話・PHS可/一部IP電話 不可
※契約者本人以外からの問い合わせ不可
UQ お客様センターにつながったら、以下の手順で問い合わせを行いましょう。
- プッシュボタン「1」(UQ WiMAXについての問い合わせ)を押下する
- プッシュボタン「2」(製品の操作・設定・故障・通信エリア・速度に関する問い合わせ)を押下する
- 担当者につながるので、問い合わせ内容を伝える
※「契約者名」「連絡先電話番号」「暗証番号」もしくは「生年月日と契約先住所」を伝える必要があるので、あらかじめ準備しておきましょう。
また、状況を説明するときは、事前に以下の情報を整理しておくと、解決までの時間短縮につながりますよ。
- WiMAXの製品番号
- 症状(○○をしていたら繋がらなくなったなど具体的に)
- WiMAXや接続デバイスの状態(ランプの色や画面表示の内容)
また、UQお客様センターへの問い合わせだけで解決できなかったときや、センターに繋がらない場合は、契約したプロバイダーに問い合わせてみましょう。
各プロバイダーへの問い合わせ先を紹介した記事もありますので、参考にしてくださいね。
WiMAXが繋がらない場合に返品可能?初期契約解除制度を利用しよう
WiMAXを契約したけれど、場所が悪い、機器との相性が悪いなどで結局繋がらず使い物にならなかった…ということも起こる可能性があります。
上記の場合は、初期契約解除制度を利用できます。
初期契約解除制度とは、WiMAXの契約をむすんだものの、使用したい環境で繋がらなかったり、自分の使い方に適していないと感じたりした場合に、違約金なしで契約を解除できる制度です。
ただし、初期契約解除制度は、契約から8日以内に申し出なければ適用できない点には注意が必要です。
WiMAXのルーターが届いたら、できるだけ早く設定を行い、問題なく使えるかどうかを確認しておくといいですね。
Try WiMAXを利用してから契約しよう
初期契約解除制度が利用できるといっても、契約から8日以内にWiMAXの接続確認を行う時間が取れず、初期契約解除制度が使えなくなってしまった…という可能性もあります。
オススメなのは、本契約を行う前に、Try WiMAXで実際の使用感を確認しておくことです。
Try WiMAXを申し込めば、WiMAXルーターを15日間無料でお試しレンタルできます。
契約するかを決めるのは、Try WiMAXでお試し利用してからでも遅くありませんよ。
どうしてもWiMAXが繋がらない場合は光回線への乗り換えも視野に
すでにWiMAXを契約してしまっていて、どうしても接続できなかったり、使い勝手が悪いと感じている場合は、光回線などの固定回線への乗り換えも検討してみましょう。
光回線は、電波ではなくケーブルを介して通信を行うので、WiMAX回線よりも通信状態が安定しています。
ただし乗り換えた場合、当然ですが外出先でWiMAXを使うことはできなくなります。
どうしても外出先でのインターネットが必要な場合はスマホやポケットWi-FiによるLTE通信など、代替手段を検討しておきましょう。
WiMAXを解約して違約金が発生した場合でも、乗り換え先の光回線で違約金を負担してくれるキャンペーンやキャッシュバックが行われていれば、違約金を相殺できるので安心です。
WiMAXと光回線を比較した記事もありますので、気になる人は参考にしてくださいね。
まとめ
WiMAX回線がつながらなくなったときの対処法は、まとめると以下の10点です。
- SIMカードが正しく挿入されているかを確認する
- 電波の種類(2.4Ghz/5Ghz)を変更する
- WiMAXルーターの設定(APN設定、Bluetooth)を確認する
- 接続されるデバイスの設定を確認する
- WiMAXルーターを再起動させる
- 旧回線にしか対応していないルーターを利用している場合は機種変更をする
- PCのセキュリティ設定を確認する
- 速度制限にかかっていないかどうかを確認する
- WiMAXの利用可能エリア内かどうかを確認する
- 通信障害が起きていないか確認する
どうしてもWiMAXが繋がらない場合は、カスタマーサポートや契約しているプロバイダーに電話をして相談してみましょう。
光回線への乗り換えを考えるのも1つの方法ですよ。