
従来型のインターネット接続方式“IPv4”は、すでにIPアドレスが増えすぎて枯渇寸前の状態です。
IPアドレスの枯渇から、インターネット回線の混雑が原因となりインターネット回線の速度低下が社会問題になっています。
そこで、徐々に新型接続方式“IPv6”に切り替わりつつあります。
IPv6のIPアドレスの数はIPv4と比べ、莫大な数であり混雑の心配もありません。
OCN光ではIPv6接続を利用することが可能です。
ただし、IPv6を利用するには「OCN光 v6 アルファ(月額550円)」に申し込む必要があります。
使い勝手を重視するなら、ぜひ申し込んでおきたいオプションですよ。
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この記事でわかること
OCN光で利用できるIPv6接続とは
OCN光では、従来のPPPoE方式によるインターネット接続だけでなく、IPoE方式によるインターネット接続を導入しています。
IPoE方式でインターネットに接続することで、すでにIPアドレスが枯渇化しているIPv4接続だけでなく理論的には2の128乗個(=約340澗、34の後に0が37個つく数)ものIPアドレスを利用できるPv6接続も可能です。
つまり、IPoE方式によってIPv4通信とIPv6通信の2形態の通信に分散ができ、結果として回線混雑の緩和も可能になるのです。
PPPoE方式とIPoE方式の違い
IPv4接続では、PPPoE方式の接続しか使えません。
一方、IPv6接続では、PPPoE方式に加えてIPoE方式の接続も使えます。
PPPoE方式とIPoE方式の主な違いは次のとおりです。
v4 over v6利用時は専用端末必要 |
なお、「IPv6接続が利用できると通信速度がアップする」と説明されていることがありますが、実際は、IPv6接続を利用することは、IPアドレスの数の問題を解決するだけであって、通信速度には関係しません。
しかし、IPv6接続が選択できるとIPoE方式が利用できるようになるため、認証方法がスムーズになるだけでなく、通信速度制限もゆるやかになり、通信速度のアップが期待できるのです。
IPoE方式・PPPoE方式共に料金が不要
OCN光でIPoE方式を利用する場合もPPPoE方式を利用する場合も、いずれも追加料金は不要です。
通常の回線料金だけで、異なる接続方式を利用できます。
OCN光のIPv6接続に対応しているプラン・申し込み方法とは
IPoE接続方式によって通信速度アップが見込める“IPv6接続”。
OCN光でIPv6接続に対応しているプランと申し込み方法をまとめました。
IPoE方式で対応しているプラン
OCN光では、2017年7月25日以降に利用開始した場合は自動的にIPoE方式に対応しています。
なお、NTTのフレッツ光回線とプロバイダとしてのOCNに別々で契約する“OCN光withフレッツ”でも、2018年6月15日に利用開始した場合は自動的にIPoE方式に対応しています。
PPPoE方式で対応しているプラン
OCN光を利用しているなら、従来のIPv4接続に加えて、PPPoE方式によるIPv6接続も利用できます。
PPPoE方式なら、IPv4接続とIPv6接続が同時に利用可能ですので、IPv6接続に対応したウェブサイトを閲覧するときも、特別な切り替え作業をしなくてもそのまま閲覧できますよ。
OCN光ではIpv6接続お申し込み不要!
OCN光を検討している方で、IPv6接続を利用したいとお考えの方も多いと思います。
「OCN光とは別途申し込みが必要なのかな?」とお考えかと思いますが、2017年7月25日以降にOCN 光を利用開始する場合は、IPv6接続が標準装備となっていますので申し込みは不要ですよ!
OCN光のIPv6接続の設定方法
OCN光でIPv6接続を設定する方法は、簡単です。
IPoE方式は設定の必要なし
以下の対象プランを利用し、IPv6パススルー機能(IPv6ブリッジ機能)対応機器を導入していれば、特別な設定は不要で、IPoE方式で接続できます。
・OCN forドコモ光(ただし、2017年9月1日以降に利用を開始した場合) ・OCN光withフレッツ(ただし、2018年6月15日以降に利用を開始した場合) |
IPoE方式に対応しているか確認する方法
契約時期がいつかわからない人や利用中の機器やプランがIPoE方式に対応しているかわからない人は、OCNのマイページから確認できます。
次の手順でIPoE方式に対応しているのかチェックしてみましょう。
- OCNのマイページにログインします。
- 「契約情報」をクリックし、詳細情報の中の「契約情報」ボタンを再度クリックします。
- 認証方法を選択し、本人認証を済ませます。
- 「認証」ボタンをクリックすると、契約内容が表示されます。「IPv6インターネット接続」の欄に、「IPoE接続利用いただけます」と記載されているときは、IPoE方式の利用が可能です。
PPPoE方式の設定方法
PPPoE方式を利用するときは、ホームゲートウェイがPPPoE方式に対応しているかどうかを確認する必要があります。
以下の表を参考に、PPPoE方式に対応しているかチェックしてください。
なお、PPPoE方式に対応していない場合は、最新のファームウェアを適用すればPPPoE方式への対応が可能です。
ホームゲートウェイを確認したら、次はPPPoE方式の設定を実施します。
自動的に認証されないときは、次の認証IDとパスワードを使って認証してください。
- 認証ID:通常の認証ID(xxxxx@one.ocn.ne.jp)の@以降をipv6.ocn.ne.jpに変更する。
- パスワード:通常のパスワード
OCN光IPv6接続でも速度が遅い場合の原因と対処法
IPv6接続に変更しても通信速度が改善しないときは、次の3つの原因が考えられます。
PPPoE接続になっている
IPv6接続でもPPPoE方式では通信速度は改善しません。
IPoE方式で接続しているのか、OCNのマイページから確認してください。
契約したタイミングや契約方法によってはPPPoE接続しか利用できません。対応がされるまで待つか、OCN光やOCN forドコモ光、OCN光withフレッツのいずれかに新規契約してみましょう。
新規に契約することで、IPoE方式が標準仕様で適用されます。
設定が間違っている
IPv6接続の設定方法が間違っている可能性があります。
IPv6接続になっているか、以下の方法で確認してみてください。
Windows10での設定確認方法
IPv6接続の設定確認は簡単に行うことができます。
まずはWindows10での設定確認方法を見ていきましょう。
- スタートボタンを押して、「ネットワーク接続」を選択
- 「ネットワーク設定の変更」の欄から「アダプターのオプションを変更する」をクリック
- OCNにカーソルを合わせて右クリックをし、「プロパティ」を選択
- 「全般」タブのサービス名が空欄になっていることを確認してから、「セキュリティ」タブをクリック
- 「次のプロトコルを許可する」の前にチェックが入っていることを確認し、「暗号化されていないパスワード」「チャレンジハンドシェイク認証プロトコル」「Microsoft CHAP Version2」の3つにチェックが入っていることも確認
- 「ネットワーク」タブをクリックし、「インターネットプロトコルバージョン6」にチェックが入っていることを確認
いかがでしょうか?
Windows10を利用の方はぜひ、上記を参考にIPv6接続ができているか確認してみてくださいね。
Mac OS Xでの設定確認方法
次にMac OS Xでの設定確認方法を見てみましょう!
- Dockの「システム環境設定」をクリック
- 「ネットワーク」をクリック
- 画面左に表示される「Ethernet」を選択し、「ネットワーク環境」を自動にして、右下の「詳細」ボタンをクリック
- 「TCP/IP」をクリックし、「IPv4の設定」を「DHCPサーバを使用」に、「IPv6の設定」を「自動」に、「DHCPクライアントID」を空欄にしてから、右下の「OK」ボタンを押す
- 「適用」ボタンを押し、画面左上の赤丸ボタンを押して画面を閉じる
Mac OS Xを利用の方は、上記を参考にチェックしてみてくださいね!
ルーターが対応機種ではない
ルーターがIPoE方式に対応していないときは、通信速度の改善が見られないことがあります。
ルーターがIPoE対応なのかチェックしてください。
まとめ
OCN光は無料でIPoE方式が利用できますので、通信速度を大幅に改善することが可能です。
通信速度の改善をしたい方は、ぜひOCN光を契約してIPv6接続を利用してみてくださいね。
また、現在OC光を利用していて速度が遅いと感じている方は、PPPoE接続になっていたり、接続方法が間違っている、ルーターが対応機種ではない
といったことも考えられます。
本記事では、それぞれの改善方法についても説明していますので、ぜひ参考にしてくださいね!