諸君、ごきげんよう
メルセス・アン/ガリナ・ウリザ(@melsesahn)である
この度こちらでSecond Life(以下、セカンドライフ)についての記事を書かせて頂く事になった。
前回の記事は友人の組長氏が、そして今回はこの私である。
「セカンドライフに興味はあるけどプレイしていない」という初めての方にもこの世界を知ってもらいたいという思いと、今現在セカンドライフをプレイしている方々にも楽しんで頂ける内容にしたいと駄文ながら記させて頂いた。しばしお付き合い頂ければ幸いだ。
流れとしては私の伝えたいセカンドライフの魅力を前半に、そして後半は私が実際に体験してきた刺激に溢れたセカンドライフの日々を物語形式で綴らせて頂く。これをきっかけにセカンドライフをプレイしたり、今のセカンドライフで新しい遊び方を見つけるヒントにしてくれると私はとても嬉しいよ!
貴方のセカンドライフが良いものになりますように!
セカンドライフの魅力
アバターカスタマイズ
まず始めに、セカンドライフでは自分がなりたいどのような姿にもなれる。現実そのままのリアルに似せた人間アバターから未来のロボット、あるいは人間に似せた動物アバターや、動物そのもの、ドラゴンなどの架空の動物や小さな妖精にだってなれる!
日本のアニメにでてくるようなアバターも作れてしまう。オリジナルアバターが簡単に、そしてカスタマイズで可能性が無限大に広がる。貴方のなりたい姿、欲しいアクセサリーアイテム、欲しい髪型、欲しい衣装、それらが全てこの世界にある…!
貴方の想像力の中だけにいた最高のキャラクターをこの世界で再現することが出来るのである。
(組み合わせは勿論、骨格から全てのパーツサイズ、アイテムの装着位置など細かく設定が可能)
貴方の作ったアバターがどこかの誰かと全く同じ組み合わせになる、ということはまずないだろう
広大な世界とそれを冒険する様々な交通手段
セカンドライフではメインランドと呼ばれる大陸が複数存在し、オンライン仮想世界史上最大の広さを誇る世界を形成している。徒歩で踏破することはほぼ不可能であるほど、この世界は広大である。
故にほとんどのユーザーはテレポート機能で行きたい場所にだけ直接転送する手段を用いて移動をしているが、乗り物を活用してこの世界を楽しむ人々もいる。
この広い世界を、飛行機で、船で、車で、電車で探索する楽しみがある。
メインランドには運営会社の敷いた「道路」や「線路」が設置されていて、ここを通行することが出来るようになっている。またそれに合わせて各地には空港や駅、港が点在し「航路」が作られている、これらは全て個人のユーザーが作り上げたものである!
例えば24時間乗り物が行き来する場所では、航空会社を作ったユーザー達が、同じセカンドライフのユーザーを空の旅に連れて遊んでいる。自分のアバターで好きな乗り物に乗って冒険する事が出来るのが、この世界の魅力の一つである!
是非これを読んでいる貴方にもこの遊び方を経験して頂きたいっ!
それではここから私とセカンドライフの体験してきた日々を物語形式で記述させて頂くよ!
2006年12月~みんなでバーベキューパーティーしよう~
パソコンゲーム雑誌「プレイオンライン」の紙面、一番後ろの端っこに掲載されていたセカンドライフの紹介文。そこにはこう書かれていた「みんなでバーベキューパーティーしよう」
当時私がやっていたUltima Online(以下UO)から離れて、新しいゲームをやろうと色々なゲームを試している最中で、セカンドライフもその数ある中の一つだった。
「ハハ、ゲームのうたい文句が”バーベキューパーティ”なんてまるでUOみたいだな」
私は戦うゲームが苦手だった。出来ることならその物語の中の世界の住人として日常を遊べるそんな世界はないものかと常々思っていた。それが今までプレイしていたUOというゲームだった。
調べてみるとまだ完全な日本語サポートはされていないけど、少しずつ日本語のサポートも充実させていくらしく、私は俄然セカンドライフに興味が湧いた。
しかも日本人の街もあるらしい。私は「マグスル」の「AKIBA SIM(以下、AKIBA)」という日本人のエリアの名前を見つけて早速セカンドライフにログインすることにした。
2007年1月 AKIBA SIM?
セカンドライフにログインしたものの、日本人の街へどうやって行くかわからない。最初はメインランドを彷徨い、様々な人に聞いて回った。
そしてようやく「AKIBA」へとたどり着いた。
名前の通り現実世界の「秋葉原」からとった名前のこの場所。リアルの秋葉原には行ったことはないが、秋葉原のことは知っている。オタクの聖地だ。
私はAKIBAの場所を知る日本人の案内でここまできた。
「でもあそこまだ何もないよ」
そう言っていたのを今でも覚えている。最初に見たのは「小さな区画にある公園と噴水」そしてコンクリートの東西南北に張られた十字路と小さな通路だった。
「思ってたのと違う」
正直な感想だった。まだここは出来たばかりで賃貸も募集し始めたばかり。そのため入居者もまばらで、このような形になっていると説明を受けた。
全ての始まり~Neko Link氏との出会い~
その時このSIMのオーナーであるNeko Link氏と出会った。
私は「ここはアキバらしくない」というと、Nekoさんは「じゃぁここの土地借りてアキバらしい建物建てたらいいんじゃない?」と言ってきた。
それが全ての始まりだった。
やってやろうじゃないか!
すぐに私はAKIBAの土地を1区画借りて、初めての建築をやりはじめた。
作るものは…「秋葉原にありそうなお店」だ。
リアルで行った事無い秋葉原をセカンドライフのAKIBAで作るという無謀な挑戦が始まった。
最初に作ったのは看板だった。現実世界の秋葉原のアニメショップにある看板を似せて作った看板である。訪れた人に「ここはアキバだ!」と認識させるランドマークにしたかった。
次に作ったのはアキバといえば「おでん缶」だ。
丁度数日前に、フリービーショップ(無料でアイテムを手に入れられるショップ)で「箱の中にあるものを配布するスクリプト」というプログラムを手に入れていたので、これを組み合わせて「おでん缶」を配布する「おでん缶自動販売機」を作った。
そしてAKIBAの住人に配り、設置をお願いした。
そんなことをやっていると気づけば色々な人がこのAKIBAに集まってきた。アニメキャラクターや、アニメで見たことのあるロボットの姿を持った人もいる。少しずつこのアキバSIMが、「オタクの街」になっていくのを感じた。
まぁ実際の秋葉原に行った事無いがな!
アキバといえばやはり「メイドカフェ」だ。服を作れる友人にメイド服を作ってもらい、セカンドライフ史上初めてのメイドカフェをAKIBAで開いた!
「おかえりなさいませご主人様」といいながら接客するお店がここに誕生した!
お店に人が増えてくると色んな種類の人が集まってくる。
その中でも迷惑なのが「グリーファー」と呼ばれる、嫌がらせを目的にした人々。
グリーファーとの攻防戦~だから私は武器を持つ~
人が増えてきた日本人の街は、海外の嫌がらせを目的としたプレイヤーにはいい標的だった。
人が増えたAKIBAでは、連日のようにグリーファーが機関銃を片手に他のプレイヤーを次々と撃っていた。撃たれた人は死ぬわけではないが血がドバドバと出る演出がされるので、土地の住人は自分の建物に立て籠る。
観光で訪れている人はテレポートで逃げてしまうことが日常になった。時にはミサイルが撃たれたり、エリア全体を爆風が覆いプレイ自体が出来ないくらいのサーバー負荷をかけられたりすることもあった。
私のお店も当然対策をした。
店の出入り口に板を張って、管理者Nekoさんが迷惑プレイヤーをBANするまでお店に籠って外の様子を眺めていた。当時はまだほとんどの日本人プレイヤーが、どうすればこれらの迷惑行為に対応できるかわからない状態だった。
エリアからBANするにしても、管理者がそのアバターを実際にクリックできる位置まで行かないと追い出すことが出来なかった。当然それを理解している迷惑プレイヤーはクリックされないように常に動き回り、空を飛んで、あざ笑うようにマシンガンを撃つ。そして同じように空を飛びながら、必死に追いかけるNekoさん。
今までワイワイ楽しくやってきた仮想世界で、悪意を持ったプレイヤーから狙われた事が少し怖かった。同時にそれがやれてしまうのもこの世界なのだと知った。
だから私たちはセカンドライフの中で武器を持つことにした…
撃たれたくないから、私達も武器で自分たちの街を守るしかなかったんだ…
…
なんて…嘘です!
グリーファーに対抗するという名目でこの世界でドンパチ出来る事にワクワクしてました!私なんて嬉々としてグリーファー対策ロボット作ってました!
そんなグリーファーに対抗しようと武器を集めたり、ロボットを作っていた私を含めた一部の好戦的プレイヤーは、武器で迎撃する事を覚え、毎日のように日本の各SIMでは銃撃戦が繰り広げられていた!むしろどちらがグリーファーかわからないレベル。
なにしろ結果的にSIMの負荷を上げてしまい、サーバーが落ちるのを加速させているのだから!
戦闘ヘリは出て来るわ、機関銃撃つバニーガールは出て来るわ、ロケットランチャーやら、ライトセーバー等。「俺たちのSIMを守るのは俺たちだー!!」ってノリで撃ちまくってました
そんなお祭り騒ぎも、少しずつSIMのシステムが理解されてきて、「土地の設定で迷惑プレイヤーから被害を受けない方法」というものが広められ、落ち着いてきました。
そんな頃、メイドカフェに怪しいやつらがやってきた。
怪しいやつら~スーツ姿のスキンヘッド~
ちびでスキンヘッドの眼鏡をかけた男だ。理想の姿の自分になれるのに、何故低い背。そしてわざわざ髪をスキンヘッドにしてきたのだろう…。
彼はTaro mayoと名乗り、メイドカフェの常連となっていたが、私は「怪しいヤツ」と思っていた。彼はこの世界で何かをするわけでもなく、ただずっとカフェに常駐していた…。
他にもあやしいやつは何人もやってきた。「中小企業の社長」と名乗るアバターがセカンドライフで自分の会社を宣伝したいと、AKIBAの居住者に「リアルのお店の看板」の設置をお願いにやってきたり、「依頼してくれればなんでも作って見せる」と自分を売り込んで回る人。
この時は、このセカンドライフに可能性を探しに来たものの、何かをやろうにも何をしていいかわからない、そんな状態の人達が集まってきていたような気がする。
だがこの怪しいスキンヘッドの男Taro mayo氏は後に、このメイドカフェときってもきれない関係の人となる。
スキンヘッドのメイドカフェオーナー誕生
私がセカンドライフ内でメイドカフェ活動と並行して、後述するサイバーなアイテムを販売するお店をやり始めて、メイドカフェまで手が回らなくなってきた時。このスキンヘッド男にメイドカフェの店長を就任して貰ったのだ。
メイドカフェというだけあって、お店にはカワイイメイド女性たちがたくさん集まる。勿論揉め事も毎日のように起こる。
海外のナンパ目的の人や、グリーファーほどではないが迷惑行為をするプレイヤーが後を絶たなかったので、常に睨みを利かせる人が必要だったのだ。
常に常駐していて、お店を見守り、このお店に詳しい人。
目の前にいた!
スキンヘッドでお店に常駐し、店員とも仲がいい、大人の男性が。
…身長低いけど。
早速taroさんにこの話を持ち掛け見ると、予想以上に話を聞いてくれて即OKの返事をくれた。彼はこのセカンドライフの調査を目的にログインしていると語り、このメイドカフェの店長を是非やってみたいと言ってくれた。
店長就任翌日、taroさんはスーツを着用し、いかにも店長らしい井出立ちでそこからどんどん意欲的に活動を始めてくれた。
まず店舗を大きくしてくれた。AKIBAのオーナーであるNekoさんを説得しSIMの中央にメイドカフェを移転、規模拡大、建築設計をデザイナーに委託して建設してくれた。
お店は以前よりも人が入りやすくなり、初心者ユーザーのサポートまで行ってくれる窓口的な存在になっていた。
よく見ると店内に動画が流されており、携帯電話会社のCM映像が流されている。聞くと企業からマグスルに宣伝の依頼がありこうして流しているそうだ。
ただの趣味から始めたメイドカフェが企業が広告を出す場所になっていた…!
それからもtaroさんは、次々とメイドカフェを大きく進化させていった。
ほとんどAKIBAから出ずに色々な人とつながりを持ち、そして接した人が何をしたいのか、何が得意なのかを見極めて、彼らが動きやしようにアシストしていた。
「こちらの事は心配しないでください、どんどん大きくしてみせますよ!」
「メルさん、今度SIM持ってきますよ」
そう言ってきた次の月にはマグスルの社員になり、KalenというSIMを丸ごと1個用意して、そこにメイドカフェを移転してしまうほどになっていた。
第一印象は「怪しいヤツ」だったのに…。
動き始めると凄腕のプロデューサーだった!
…本当にこの世界は色んな凄い人が身近にいると体験した。
宇宙コロニーコンテスト~クラブ・ASUKA~
さて、何故私がメイドカフェと同時進行で、サイバーショップを始めたかについて説明がまだだった。セカンドライフ内の友人がAKIBAで建物を作ることの楽しさを知った私に、あるコンテストへ誘ってくれたのだ。
「コンテストで選ばれれば、SIMを好きなだけ建築できる」そんなコンテストだった。当時、クラブ・ASUKAと呼ばれる団体のリーダーであるLINZO Ringo氏が企画した、宇宙がテーマの宇宙コロニー建築コンテスト!
私は早速エントリーし、用意されたSIMの一角で建築を始めた!
「オラの考えた宇宙コロニー!」を建設できるチャンスなんてなかなか無いので、それこそ私は昼夜問わず時間が許す限り、自分の宇宙コロニーをつくり続けた!
ちなみに私のテーマは「宇宙基地」だった。もしこの時「宇宙基地」でなければ”彼ら”には出会わなかったかもしれない。そんな出会いがあった。
建築開始から数日後、私が建設中の宇宙基地に見たこともない宇宙船が現れ、作ったばかりの宇宙船着陸スペースに接続してきた。
突然の訪問客に驚き、宇宙船の着陸スペース部分へ駆け寄ると、そこには今まで出会ったこともない異質なアバターが2人、宇宙船から降り立っていた。
一人は分厚い鉄の装甲で体を覆った巨体のロボットの騎士。
もう一人は、電子機器で武装した忍者をテーマにしたようなロボットの姿をしていた。
私がどう声をかけていいか分からずに、あわあわしていると、先に声をかけてきたのは鉄の騎士の方だった。英語と日本語が同時にチャットログに出てくる。そう彼らは、英語を日本語へ同時通訳できる翻訳機を使っているのだ。
鋼鉄の騎士[Hi こんにちは]
電子忍者[hiya やあ]
彼らとの会話を要約すると…
彼らはセカンドライフ内で”サイバーユニオン”という軍隊プレイをやっている”司令官”と”副官”であり、たまたまこの日本人エリアを訪問した際に面白そうな宇宙基地を見つけたので、持っていた宇宙船で入港してみた。とのことだった。
そしてこの宇宙基地が気に入ったので、自分たちの宇宙船が停泊できる権利が欲しいと要望してきた。そうしてくれたら自分達はグリーファーから攻撃を受けた際には、貴方のこの基地を防衛するとまで言ってくれた。
「貴方の基地を防衛する」私はこの言葉にとても惹かれた…。
今までAKIBAで襲い掛かってきたのは外国人ばかりだったので、今回宇宙船がやって来てこの二人が降りてきた時、襲われる!と最初思っていた。
彼らはどう見ても強そうだし、武闘派という外見でなによりも今まで私が見たどのアバターよりも格好良かった。
そんな彼らが「貴方の基地を我々が防衛する」と言って来たのだ、胸が熱くなるのも分かるだろう?
とはいえ今建設しているのはあくまで「宇宙コロニーのコンテスト用の出品作」なので、コンテストが終わったらこの基地は無くなってしまう。
私は彼らの申し出を歓迎すると伝えた上で「これはあくまでコンテスト用の建物」という事を慣れない英語を必死に単語を組み合わせて伝えると、鋼鉄の騎士[Hehehe]と笑いながら
「君は未来でもっと大きな宇宙基地を作るだろう、その基地に我々を招待してくれるだろう楽しみだ ハッハッハ」
と言って友達申請を送ってきた。
鋼鉄の騎士は私が将来もっと大きな宇宙基地を作ると予言した。
同じように隣にた電子忍者も友人申請を送ってきた。
そうして私とこの海外サイバー宇宙軍人達は友達になった。
この出会いがサイバーアイテムショップ「BLACK KNIGHT」を作るきっかけとなる。
【サイバーアーマー屋~BLACK KNIGHT~】
海外のサイバー宇宙軍である彼らは毎日のように私を日本人のエリア外へ連れ出してくれた。大体が近未来をテーマにした戦闘も出来るエリアだった。
宇宙基地や未来都市、荒廃したサイバーパンクな世界等、今まで見た事のない世界を彼らは案内してくれた。
特に鉄の騎士は質のいいサイバーアーマーを作っている店を教えてくれて、忍者は建物を作っている店を教えてくれた。
そうしているうちに自分でもアーマーを作りたくなり、彼らの教えてくれたお店の商品を購入しては分解し構造を調べ、ついに自分のアーマーを作ってしまった。
このセカンドライフで初めて「商品」を作った瞬間だった。
私が作った「サイバーアーマー」を二人は喜んでくれて「すぐに店を作って出店するべきだ」とそのまま私を様々な商品出店可能な場所に連れて行き、現地のモールオーナーにお店を出す為の話をつけてくれた。英語が不慣れな私には彼らのサポート・応援がとてもありがたかった。
店の名前は「BLACK KNIGHT」とした。サイバーなアーマーや宇宙船、武器を売る店だ。
様々な場所に出店すると、今度は毎日のように海外のロールプレイをしているプレイヤーからメッセージが送られてくるようになった。
仮想空間から現実へ
「貴方の商品のファンだ」「いい品だ、新作を楽しみにしてる」等のお褒めの言葉から「私は〇〇軍の司令官だ、ウチのチームの為に専用装備を作ってくれ」とチーム専用アイテムの依頼までどんどんきた。時には自分たちのロールプレイしている基地に招待してくれた時もあった。
ある時は初めて訪れる場所のルールブックに書かれている「お勧めのお店一覧」に「BLACK KNIGHT」が記載されていたり、訪れる場所で呼び止められることもあった。
私が作ったアイテムが大勢の人に受け入れられ反応が返ってくる、これほど嬉しい事は無い!
勿論それに応じてお金も毎日入ってくる。
すると毎日使っても使い切れない仮想世界のお金がどんどんたまっていき、お店を始めて半年経った頃にはSIMを購入するほどになっていた。
サイバーユニオン軍の鋼鉄の騎士の予言が現実になった。
私は巨大宇宙コロニー基地を建造したのだ!
宇宙コロニーコンテストでサイバーユニオン軍の鋼鉄の騎士と忍者に約束した宇宙船の着陸スペースには、忍者が頻繁に遊びに来てくれた。
…鋼鉄の騎士は別の世界に旅立ってしまったらしい。彼には是非この基地を見てほしかった…。
だがサイバーユニオン軍以上に大勢の仲間が出来た。
「BLACK KNIGHT」を通じて知り合えた仲間たちである。
サイバーショップをやったことで、大勢の方々と関われるきっかけとなり、沢山の思い出を作ることが出来た。改めて関われた皆々に感謝を!
また現実世界では、セカンドライフのモノ作りで稼いだリンデンドルを日本円に換金し、そのお金を握りしめて食事をしに行った。
食べたのはステーキである!
運ばれてきたステーキを見た時、今、私は本当に自分自身の力で作ったモノを媒介にして世界中の大勢の人から頂いた「仮想通貨」というご褒美で食べ物を頂いている事に、言葉には表せない感動があった。
少しリアルの話になるが、私はゲームクリエイター専門学校に在籍していた時代に担当の先生から”センスが無い”、”君程度の人はいくらでもいる”と言われて、自分の作品を人に見せる事に恐怖感を抱いていた。
それがこのセカンドライフの世界では、国内外の大勢の人から私の作ったアイテムを”褒めて貰えた”事が、とてもとても嬉しかったんだ。
自分が作ったアーマーや乗り物、ロボットを楽しんで遊んでくれる人を目の前で見ることが出来るセカンドライフ、私は本当にこの世界に来て良かった。
ありがとうセカンドライフ!
そしてセカンドライフを通じて知り合えた皆様に改めて感謝を!
その後Meshという新しい製作表現手段が現れると、BLACK KNIGHTの商品は時代に追いつけず、他の多くのセカンドライフSLの商品と共に旧型となり、あれだけ沢山あったお店もSIMも全て消えてしまった。
そして2019年現在
今度は天空にそびえたつ巨大空中要塞を作ってます。
セカンドライフは以前よりも、もっともっと、もーーっと技術が進化して、当時は出来なかった事が次々出来るようになっているのだ!
アバターも超ハイクオリティーかつ、記事の最初に挙げたように完全オリジナルの貴方だけのアバターが作れるほどになり、指先までヌルヌル動くリアルな挙動も組み込まれスクリーンショットの撮影が楽しくてたまらないっ!
更に運営会社リンデン・ラボはセカンドライフを更に技術面でテコ入れをして次々に新しい遊び方を実装していってくれています!
この世界はこれからもっともっと楽しくなる!
ここまで読んで頂いた皆様にお伝えしたいのは、「セカンドライフは貴方の想像したものをこの世界の中に実体化させることが出来て、それを共有して色々な人と関わる事で、その先が想像出来ない出来事が起こる」という事!
貴方だけのアバターで、貴方だけの物語をこの世界で是非体験してください。
そしてもし貴方がまだこのセカンドライフに訪れていないなら、是非私達とコンタクトをとってください。私を貴方の物語の登場人物に加えて欲しい。
ここまで読んで頂いた皆様に感謝を。それではセカンドライフでお会いしましょう!
2019/04/20 Galina Uriza/Melses ahn
メルセス・アン/ガリナ・ウリザ
Web上でTRPGを楽しめるWTRPG[CTS]とWEB2.0と呼ばれる仮想世界[Second life]で創作・商業活動を行っている。 『BLASTON KNIGHT』の小隊長と『BLACK KNIGHT』の総統をやっているぞ。 なりきり、ロールプレイ重視の発言が多いが、気兼ねなく話しかけてくれ。
- Black Knight Onlinehttp://blackknight.doumeki.com/index.html
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