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誰も語りたがらない声優業のインターネットでのタブー

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みなさんこんにちは、声優ブロガーの幸田夢波です。

最近は個人での情報発信がいくらでもできる時代で、声優業界でもTwitter、Instagram、YouTube、TikTok、SHOWROOMなど、さまざまなツールを使った活動をしている人がいます。

ただ、こういったインターネットでの個人発信、かなり気をつかっている部分があって、特に事務所に所属している声優だと、情報を発信をするにあたって色々な制約があったりするんですよね。

個人の発信をするよりも色々なことを考えながら発信しているんです…!

でも基本的には本人が発信することによって、ファンに楽しんでほしいという気持ちが一番なので、「こんなルールのもとやってます」という話は誰もしたがりません。

ミッキーに中身なんてない、みたいなもんです笑

そんなインターネットと声優業の関わり方と、語られにくいタブーについて掘り下げていきたいと思います。

事務所所属声優の働き方

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最近はフリーランスになる声優も多いのですが(私もその一人です)、現状はほとんどの声優が声優事務所に所属をして仕事をしています。

事務所は声優個人の価値を守ろうとしてくれるし、トラブルが起きないように色々なことをサポートしてくれます。だからこそ、「インターネット上で発信する時にこれはやらないでください」というようなルールを設けている事務所が多いです。

とはいえ、事務所の人がいつでもそばにいてくれて全てを管理してくれる、というわけではありません。多分「事務所」や「マネージャー」と聞くと、テレビタレントさんのことを思い浮かべる人が多いと思います。

でもテレビタレントの所属している芸能事務所と声優事務所は結構違って、声優事務所は圧倒的にスタッフの数が少ないです。100人以上の声優が所属しているような事務所でも、スタッフは十数人いるかいないか、なんてところも珍しくありません。もっと少ないところもあります。

そのため、声優は収録スタジオに行くのもほとんど一人だし、普通に電車に乗って普通にスタジオに歩いて行っていることが多いんですね笑

マネージャーも専属のマネージャー、というわけではなく、たくさんの声優を数名のマネージャーで手分けしてサポートしていっている、という状態です。(ものすごく人気の声優には専属マネージャーがつくこともありますが)

働き方はフリーランスに結構近いです。
スケジュール管理とかクライアントとのやりとりは事務所がしてくれるけど、仕事自体は結構一人でこなしていくことが多いんですよね。そんな感じなので、事務所側が声優一人一人のネット上の発信を全て管理する、というのもなかなか難しいです。

インターネット上での発信は個人でそれぞれがやるものだけど、個人で気をつけられるものは気をつけて発信をしなくちゃいけないし、事務所側からルールとして制限されていることもあるんです。

声優自身がインターネットでの発信をするときに気をつけていること

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ではインターネット上で発信声優が発信をする時はいったいどのようなことに気をつけているのか、ということについて紹介していきたいと思います。

住んでいる場所や現在地がバレないようにする

住んでいる場所や今いる場所がバレてしまうと、ファンの人がそこにきてしまう可能性があるので、なるべく場所がバレないような写真を使ったり、周囲の背景をぼかしたりして投稿をしています。

自分の今いる場所をその時間に投稿するのではなく、後日に投稿するというようなこともあります。

毎週通っているようなスタジオがバレないようにする

レギュラーで入っている作品の場合は「毎週何曜日の何時から固定でアフレコ収録」という感じのスケジュールになります。

でもこれをネットで「今この作品の収録中」などと発信してしまうと、そのスタジオでいつアフレコをしているか、ということがわかってしまうので、こういう発信も基本的にしてはいけないです。

アニメのOPとかEDとか見るとスタジオ名が出ていたりもするので。

事務所に所属して、初めてアフレコに行く、みたいな時に「そういう発信はしちゃダメだよ〜」という注意をされると思います。

著作権に配慮した発信をする

声優として作品に関わるということは、その作品の制作側の一スタッフとなる、ということです。

だからこそ、著作権だったり、「どこまでの情報を外に出していいのか」ということはものすごく気を使わなくてはいけないポイントなんです!

知ってることを全部書いてしまうと「情報解禁日の前に喋っちゃった…!」みたいなことにもなりかねません笑

さらに制作の現場にはさまざまなクリエイターが関わっています。
それぞれのクリエイターさんの権利をきちんと守るためにも、そういう配慮をした発信を心がけなくてはいけません。

でもこういう権利まわりのことってすごく曖昧ですよね〜
私も昔マネージャーに何度も注意を受けました笑

他の声優への配慮

ネットでの発信において、どのようなルールを設けているのか、というのは声優事務所によっても異なりますし、同じ声優事務所に所属している声優同士でも違ったりします。

例えば写真集などを出している声優さんの場合は、写真に映るのもNGになっている、なんてこともあるんですね。

その声優さんのマネージメント方針によってNG内容が変わってくるわけです。

なので他社さんの声優さんや、同じ事務所であっても他の声優さんへの配慮も大切です。

同じ事務所に所属している声優と遊んでて「一緒に写真撮ろう〜」と言って写真を撮っても、必ず「これTwitterにあげてもいい?」という確認はするし、集合写真などの大人数が映っている物に関しては基本的に「全員のOKが出るまで」SNSにアップしないのが暗黙の了解みたいになっています。

事務所から制限されていること

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声優本人が自分自身で気をつけていること以外に、事務所から制限されていることとしてはどんなことがあるのか、書いていきたいと思います。

SNSなどのアカウント開設がそもそもNG

そもそもアカウントの開設がNG、という事務所もあります。

あとは事務所側でアカウントを開設して、ほとんどスタッフが投稿するけどたまに本人も投稿する、みたいな感じですね。トラブルを避けるためには良い方法なのかな、とも思います。

投稿内容も事務所からOKが出ないといけない場合がある

投稿内容を事務所に確認してもらって、OKをもらわないと投稿ができない、ということもあります。

本来気軽に投稿できるのがSNSの良いところですが、「投稿内容がその声優のイメージに合っているどうか、NGになるような発言をしていないか」ということも事務所にチェックしてもらった上で投稿しなくてはいけない、というマネジメント方針であることもあるんですね。

ファンサービスの制限があることも

個別リプライやフォロバの禁止といったルールを設けている事務所もあります。

ファンが多くなってくると、個別リプライやフォロバが追いつかなくなります。
ファンサービスに不平等感が出てしまうので、最初からやらないようにしてる、って感じだと思います。

フリーランスになってからのインターネットとの接し方

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以前は私も声優事務所に所属していたのですが、今はフリーランスとして活動をしています。

事務所に所属していないからこそ感じるようになった、インターネットの可能性とか面白さについてちょっと紹介したいと思います。

インターネットの可能性

フリーランスになってからは、事務所から制限されるということもなくなったし、逆に自分がどんな発信をしても「事務所に迷惑がかからない」立場になりました。そうした理由で、ブログ運営やSNS発信を積極的にするようになりました。

自分の発信が沢山の人の目に止まるようになって、今では新規でいただくお仕事のほとんどがブログ経由です。

事務所を退所したらマネージメントをしてもらえなくなっちゃうから、仕事がゼロになるんじゃないかととても不安だったんですが笑

事務所に所属していた頃と仕事内容は結構変わったものの、自分の仕事は自分で作って行くことができるんだなぁ、とインターネットに感謝する毎日です!

今回のこちらの記事寄稿もブログからのお問い合わせでした。
(運営さまありがとうございます!)

自由になったからこそ気をつけなくてはいけないことが多い

もちろん自由に発信をできるようになったからこそ難しい面もあります。
自分の発信の責任は自分でとらなきゃいけない感。こわい。笑

色々な人が自分の発信を見てくれているということを意識して、さらに声優業界やファンの人から見て不快な発信をしないようにブログやTwitterを更新しています。

どうしても受け取り方は人それぞれだから、意図しない形で伝わってしまうこともあるのだけど。

インターネットで仕事を受ける容易さと難しさ

ネットを通して簡単に仕事を受けられるし、リアルでお会いしないまま仕事が完結することも多いです。

だからこそ、依頼してくれたクライアントさんはどんなクライアントさんなのか、これからもお付き合いを続けていけるか、ということをしっかり考えて仕事を受けていかなくてはいけない。

ネットという無機物の海から相手の温度を感じられるかどうか、いつも探り探りやっています笑

フリーランスの仕事だとギャラの未払いや「仕事内容がやってみたら全然違う」みたいなことが結構あるのも事実。

便利だからこそ、楽しく仕事していくためにクライアントがきちんとした依頼主かどうか、というところも確認して仕事を受けなくはいけません。

これからの声優業とインターネット

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近頃の声優業とネットの関わりと未来について少し考えて行きたいと思います。

Vチェックもデータになってきた

声優はアフレコ前にVチェック、と呼ばれる「アフレコで使用するVTRをチェックする仕事」があります。いわゆる宿題的なお仕事。

昔はこれVHSでやっていたらしいのですが、私が声優デビューした頃はDVDでした。
そして今はなんとダウンロードファイルであることが増えています!すごい!

台本も、ペラの台本ならPDFデータで送ってもらえたりとか。

つまり台本やVを取りに行かなくても良くなってるんですね。
これはすごい進歩だと思います。

収録現場に行かなくても仕事ができる時代がくるかも?

台本やVを取りに行かなくてもいい、ってなってくると
今度は「アフレコ自体も自宅でできるようになるのでは!?」と妄想が捗る。

ゲームやナレーションの仕事は一人収録ものなので、今でも「宅録」と言って家に機材があれば自宅で録音をしてデータを送れば仕事ができるのですが、さすがに大人数で収録をするアニメや吹き替えのアフレコは家ではできません。

でも将来ARやVR技術の発達によって、複数人が同時に仮想空間でアフレコできる時代がくるかもしれない、なんて思ってます。

そしたらすごい楽だよねーーー!
どこにいても仕事ができる、ってなれば地方住みの人とかにももっとチャンスが広がるんじゃないかな。

少し脱線しましたが、声優がどんな風にインターネットと関わっているのか、ということをご紹介してみました。

ありがとうございましたっ

幸田夢波(こうだゆめは)

声優とブロガーやってます。 声優になりたい人や声優としての活動に悩んでいる人へ、自分の経験が役に立ったら嬉しい!

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