
iPhoneはWi-Fiに接続しても利用でき、動画やオンラインゲームを快適に楽しめるようになるだけではなく、通信制限を気にする必要もなくなります。
iPhoneには、一度接続したことのあるWi-Fiを記憶し、二回目以降の接続を自動で行ってくれる機能が備わっています。
しかし、設定が苦手で、一度目の接続が上手くいかない方もいらっしゃるのではないかと思います。
そこで今回は、iPhoneをWi-Fiに接続する方法と、接続できない場合の対処法を解説します。
iPhoneをWi-Fiに接続する主な流れ
- SSID・パスワードを確認する。
- iPhone側の設定を行う
- パスワードを入力する
iPhoneをWi-Fiに接続する主な流れは上記3ステップになりますが、正しい手順で接続を試みてもつながらないケースもあります。そのような場合は、Wi-Fiにつながらない原因がiPhoneとWi-Fi機器のどちらにあるのかを確認し、適切な対応をとる必要があります。

今回は、iPhoneをWi-Fiに接続する際の流れや、つながらないときのチェックポイント、シーン別の対処法などをご紹介していくわよ。

iPhoneのWi-Fi接続で困っている方は、参考にしてみて。
※2022年5月時点の情報です
この記事でわかること
iPhoneをWi-Fiに接続する方法
iPhoneをWi-Fiに接続する際の基本の設定にプラスして、非表示設定のWi-Fiに接続するための方法、さらにはWi-Fiの接続を便利にするための設定方法についても解説します。
iPhoneのWi-Fi設定手順
1.SSID・パスワードを確認する
はじめてiPhoneをWi-Fiに接続する場合、Wi-FiルーターのSSIDとパスワードが必要です。
SSIDとパスワードは、Wi-Fiルーター本体に記載されていることが多いので、まずは本体を確認してください。
SSIDとは、Wi-Fiを識別する名前のようなものです。
2.iPhone側の設定を行う
「設定」アプリの中から「Wi-Fi」をタップしてください。


(今回は、SSIDを「Watashino_Net」に設定しています。)

3.パスワードを入力する
パスワードの入力画面がでますから、先ほど確認したパスワードを入力します。
入力後、右上の接続をタップすれば、Wi-Fiへの接続が完了です。

つなぎたいWi-Fiが表示されない場合の設定方法
非表示設定にしているWi-Fiに接続したいという場合には、先ほどと同じく「設定」–「Wi-Fi」の順にタップした後、リストの中から「その他」をタップします。

右上にある接続をタップして、パスワードを入力してください。

同時に設定しておきたいWi-Fi接続の「優先順位」
駅やコンビニ周辺で、無料のWi-Fiにムリやり接続しようとして困る…といった場合は、Wi-Fi接続の優先順位を設定する事で解決します。
そもそもiPhoneは、よく使う接続-最近使った接続といった順番でWi-Fiにつなごうとします。
コンビニなどの無料Wi-Fiを使った後では、最近使ったWi-Fi接続と認識し、微弱な電波であろうと、つなごうとするわけです。
iOS11以降、ネットワーク毎に自動接続のオン・オフが設定可能となりました。
駅やコンビニなどのWi-Fiをあまり使わなければ、自動接続をオフにしておきましょう。
モバイルWi-Fiユーザーで、モバイルWi-Fi機器の自動接続の順位を上げたいという場合には、以下の2つが有効です。
- SSIDを0から始める
- 接続と切断を繰り返し、iPhoneによく使う接続と認識させる
モバイルWi-FiのSSIDは、ブラウザ上(iPhoneであればSafariなど)から変更可能です。
SSIDを変更すると、再度パスワードの入力を求められるので、パスワードをあらかじめチェックしてから、SSIDを変更するようにしてください。
iPhoneがWi-Fiにつながらない場合は「原因さがし」と「再起動」を!
iPhoneのWi-Fiが急につながらなくなった場合には、問題がiPhone側にあるのか、Wi-Fiルーター側にあるのか、原因を探す事がなにより重要です。
原因がわかれば、問題がある方の機器を再起動する事によって、たいていの問題は解決します。
原因を探すためには、以下が有効ですよ。
- iPhoneで他のWi-Fiに接続してみる
- ノートパソコンやタブレットなど、他の端末でWi-Fiに接続してみる
- ①を試して、他のWi-Fiにつながるのであれば、Wi-Fiルーター側の問題・つながらないのであれば、iPhone側の問題が考えられます。
- ②を試して、他の端末でWi-Fiにつながるのであれば、iPhone側の問題が考えられます。
※他の端末でもやはりつながらないという場合には、Wi-Fiルーター側の問題が考えられます。
①と②のどちらかをお試しいただく、で問題ございません。
外出時であれば①の方が試しやすいでしょうし、家の中であれば②の方が試しやすいはずです。
iPhoneがWi-Fiに接続できない場合のチェックポイントと対処法(iPhone側)
iPhoneを再起動しても、Wi-Fiに接続できないという場合は、以下のことを確認してみてください。
Wi-Fiの接続はONになっているか
まずチェックして欲しいのがiPhoneのWi-Fiがオンになっているのかです。
「設定」をタップすると、Wi-Fiという項目が見つかるはずですが、そこがオフになっているとWi-Fiには接続できません。


機内モードになっているとWiFiが一時的に切れる可能性がある
iPhoneの画面の左上に飛行機マークが表示されている場合、機内モードになっています。
機内モードとは飛行機内などで電波を発信しないようにする設定ですが、機内モード状態でもWiFiの受信は可能です。
しかし、機内モードを設定すると、一時的にWiFiの接続が切れてしまう場合がありますので、その場合は先述の手順でWiFiに再接続してみましょう。
ちなみに、機内モードを解除するには、「設定」内にある「機内モード」をオフにしてください。

他のWi-Fiに接続できるか
iPhone側に問題があると思っても、Wi-Fi側に問題があることもしばしばです。
他のWi-Fiに接続できるかどうか、もう一度試してみてください。
他のWi-Fiに接続できるのであれば、iPhone側の問題ではなく、Wi-Fiルーター側の問題ですから、Wi-Fiルーターの再起動を試してみてください。
ソフトウェアは最新か
iPhoneのソフトウェアが古いままですと、Wi-Fiの接続が不安定になる場合があります。
ソフトウェアのバージョンは、「設定」から「一般」–「情報」–「バージョン」から確認可能です。
アップデートがきちんと行われているか、確認し、アップデートされていない場合は、アップデートをしてから、再度接続してみてください。
ネットワークの設定をリセット
上記を試してもWi-Fiに接続できない場合、ネットワークの設定をリセットしてみてください。
ネットワークの設定をリセットするには、「設定」–「一般」–「リセット」の中にある「ネットワーク設定のリセット」をタップします。
ネットワークの設定をリセットすると、Wi-Fiに接続するためにSSIDの選択とパスワードの入力が必要です。
SSID、パスワードをあらかじめご確認の上で、リセットを実行するようにしてください。
iPhoneがWi-Fiにつながらない場合のチェックポイント(ルーター側)と対処法
iPhoneから他のWi-Fiには接続できるのに、家のWi-Fiだけつながらないという場合にはWi-Fiルーター側の問題が考えられます。
Wi-Fiルーターの電源を落とし、再度入れなおすことで多くの場合には解決するはずですが、それでもダメな場合の対処方法について解説します。
ただし、料金の支払いができていない場合や、回線側でトラブルやメンテナンスが発生している場合にはそもそもWi-Fiの利用ができないため、あらかじめチェックしておいてください。
光回線のチェックポイント
まずは光回線+Wi-Fiルーターを利用している場合のチェックポイントについてご紹介します。
光回線を利用している場合のチェックポイントは大きく分けて2箇所で、ルーター・ケーブルとファームウェアです。
ルーター・ケーブルの確認
まずはルーターの電源を確認します。
いつのまにかコンセントが抜けて…といった物理的な原因は案外多くあります。
電源が入っているのであれば、ケーブルをチェックしてみましょう。
ケーブルが古くなっていたり、折れ曲がっている場合などは、ケーブルの劣化が原因ということもありますので、ケーブルを買い替えてみるというのもオススメです。
ファームウェアは最新か
ファームウェアのバージョンが最新になっているかも確認が必要です。
ファームウェアとは、ルーターなどの電子機器を制御するためのプログラムのことで、ファームウェアが更新されていない場合、Wi-Fiが不安定になる事があります。
更新は不具合や脆弱性への対策として実行されるものですから、更新プログラムが見つかった場合には、すぐに更新する事をオススメします。
ファームウェアの確認方法や更新の方法はルーターごとに異なるため、各マニュアルをご確認ください。
モバイルWi-Fiのチェックポイント
続いてはモバイルWi-Fi利用時のチェックポイントについてご紹介します。
モバイルWi-Fiは光回線と比較して、接続が不安定ということもあり、チェックすべき項目は多数あります。
モバイルWi-Fiは確認項目が多数!
まずチェックしてほしいのが、モバイルWi-Fiの充電状態です。
突然接続が切れたという場合の多くは、これが原因です。
続いてチェックすべきはサービスエリアです。
エリア外はもちろんつながらないのですが、エリア内でもつながりにくい場所は存在しています。
ちょっと移動して再度接続を試すといったことも有効です。
速度制限も確認しておきたいポイントの一つです。
契約内容にもよりますが、モバイルWi-Fiではデータ通信量に制限を設けていることも多く、データ通信量の制限をオーバーすると通信制限の対象となることもあります。
極端に通信スピードが落ちるため、つながっていないと勘違いしてしまいがちです。
周辺に障害物がある場合も、モバイルWi-Fiがつながらなくなる原因の一つです。
移動が可能であれば、少し移動して再度接続を試みてください。
接続台数が多い場合にもつながりにくくなります。
家族内でノートPC、タブレットなど多数の機器を接続している場合には、使っていないものの接続を切ってから、再度接続を試してみてください。
モバイルWi-Fiは回線が混雑することが多い
上記を試してもつながらないという場合には、モバイルWi-Fi自体がつながりにくくなっているということも考えられます。
モバイルWi-Fiでは複数の機器で回線を共有しているため、混雑するとつながらない場合があります。
一般的なモバイルWi-Fiでは、通信の周波数を設定可能です。
初期設定は2.4GHzになっているので、周波数を5GHzにすることで解決することもあります。
まとめ
iPhoneのWi-Fiがつながらなくなった時の対処方法についてご紹介してきましたが、問題は解決しましたか?
Wi-Fi接続は動画やゲームを快適に楽しむのには欠かせませんし、OSのアップデートやサイズの大きなアプリのダウンロードなど、Wi-Fiが必須というシーンは多々あります。
今後再びWi-Fiにつながらなくなったときのために、対処方法はしっかりと覚えておいてください。
多くの場合、iPhoneやルーターの再起動によって問題解決するはずです。