
日本国内ではau・ドコモ・SoftBankのうち最適なキャリアを自動で選択し、どこでもサクサクつながる「どんなときもWiFi」は、海外でも使えちゃいます!
難しい設定は一切なく、現地に滞在している間も日本とまったく同じ感覚で通信できます。
「海外旅行にいくけれど、どの通信手段がいいかわからない…」「急に海外出張に行くことになって、通信手段を準備するひまもない…」というあなたに、どんなときもWiFiは強力な味方です!
今回は、どんなときもWiFiが海外でもきちんと快適な通信環境を実現できるのか、日本人観光客がよく訪れる4ヶ国に行って、空港や観光地で実測値を計ってみました。
結論から申し上げますと、どんなときもWiFiは、これまで筆者が使ってきた各社の海外用Wi-Fiのなかでもトップレベルの繋がりやすさです!ストレスを感じることは一切なく、海外で使っているとは思えないほどの快適さに驚くばかりでした。
この記事でわかること
1ヶ国目:オーストラリア(シドニー)
南半球の大陸、オーストラリア。首都のシドニーは南東部に位置する港湾都市ですので、沿岸部でもしっかりとつながるか注目です!
-シドニー国際空港
まずは空の玄関口、シドニー国際空港のターミナルビル内にて速度計測です。
-オペラハウス
シドニーのランドマークと言えば誰もが思い浮かべるトンガリ屋根が特徴的な「オペラハウス」。この日は時折激しく雨が降るあいにくの天気にもかかわらず、多くの観光客でにぎわっていました。
では、さっそく計測です!
今回は比較用に海外大手のグローバルWiFiでもルーターをレンタルしましたので、こちらの実測値もあわせてご覧ください。
左:どんなときもWiFi:下り13.2Mbps/上り19.8Mbps
右:グローバルWiFi:下り31.6Mbps/上り10.3Mbps
下り速度はグローバルWiFi、上りはどんなときもWiFiにそれぞれ軍配が上がっています。
この後も何度か計測しなおしてみましたが、安定して2桁メガの速度が出ましたので、通常のインターネット利用は常にストレスフリーでできます。まわりでもたくさんの人が写真を撮ってSNSにアップしていましたが、回線混雑・悪天候などものともせず、サクサク通信できました!
-航行中の連絡船
港湾都市シドニーでは水上の交通網が発達しており、連絡船や観光船など大小さまざまな船が行き交います。ちょっと離れた小島までクルージングがてら、どんなときもWiFiの実測値を計ってみました。
左:どんなときもWiFi:下り14.3Mbps/上り7.42Mbps
右:グローバルWiFi:下り21.9Mbps/上り3.66Mbps
陸地から離れると電波強度は必然と下がりますね。しかし、この連絡船は湾から完全に出ることはないので、航行中も快適にインターネットができます。
どんなときもWiFi、グローバルWiFiともに下り速度が2桁メガと十分。そして、やはりオペラハウスでの実験時と同じく、上り速度はどんなときもWiFiのほうが優位です。快適に接続できる目安のラインである5.0Mbpsを継続的に上回ったのも、どんなときもWiFiでした!
-建物の中(DFSギャラリア)
海外からの観光客でにぎわう免税デパート「DFSギャラリア」にお邪魔して、実測値を計らせていただきました。コンクリート製の厚い壁で覆われた建物の中でも、しっかりとつながるでしょうか?
左:どんなときもWiFi:下り26.0Mbps/上り16.1Mbps
右:グローバルWiFi:下り40.9Mbps/上り5.74Mbps
どんなときもWiFiは、下り・上り速度ともにシドニーでの最高値を記録しました!
一方、グローバルWiFiは下り速度こそ最高値でしたが、上り速度は少々控えめ。やはり、どんなときもWiFiの安定性が際立つ結果となっています。
-地下駐車場
最後に、レンタカーをとめていた地下駐車場で実測値を計測してみました。シドニー中心部から2kmほど離れた「ダブル・ベイ」という地区に位置する駐車場です。
どんなときもWiFi:下り9.06Mbps/上り1.29Mbps
なんと、繋がったのはどんなときもWiFiのみでした。海外でも、どこでも使える強みは健在です!
ちなみに、移動中のトンネル内でも接続が切れることはありませんでした。
海外で車を運転する際は、日本語で案内してくれる地図アプリのナビ機能を重宝する方が多いと思います。これまで海外でWi-Fiルーターを使っていて、地下やトンネルに入った時にインターネット圏外となり、案内が途切れてしまった経験のある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
どんなときもWiFiなら、そのような心配もなくなります。はじめての国でのドライブも安心ですよ!
2ヶ国目:マレーシア(クアラルンプール)
東南アジアのマレー半島の大部分を占めるマレーシア、首都のクアラルンプールは熱帯雨林に囲まれた大都市です。ビジネス・観光需要ともに旺盛で、隣国のシンガポールやタイと同様、多くの日本人が訪れます。
気温30度を超えるビル街で、どんなときもWiFiの実測値を計ってみました!
-クアラルンプール国際空港(誘導路)
成田からクアラルンプール国際空港に着陸後、機内モードの解除が許可されたらすぐに計測を開始します。
どんなときもWiFiは海外でもボタン長押しだけでカンタンに接続が完了します!
ターミナル内ではなくこのタイミングで計測するのには意味があります。それは、クアラルンプール国際空港はジャングルに囲まれている空港だということ。空港敷地外は見渡す限りナツメヤシ。
さて、こんな環境でもどんなときもWiFiはしっかりと繋がってくれるのでしょうか?!
下り31.6Mbps/上り15.0Mbps
下り・上りとも2桁メガを大きく上回る高速通信を実現!森に囲まれていてもサクサク繋がります。また、起動してから電波つかむまでの時間も10秒弱と、海外レンタルWi-Fi各社のルーターより格段に早く感じました。
-KLCC地区(ペトロナスツインタワー前)
クアラルンプールのランドマーク、ペトロナスツインタワーがそびえ立つKLCC地区で計測です。昼夜をとおして観光客でにぎわっています。
下り14.1Mbps/上り31.6Mbps
こちらでも申し分ない速度が出ましたね。とくに上り速度は31.6Mbpsという高い数値です。ツインタワーとのインスタ映えショットやムービーも一瞬でアップロードできますね!
この後何度か再計測してみましたが、立ち位置を変えれば下り速度も20~30Mbpsが出ていました。
-チャイナタウン(KLセントラル付近)
クアラルンプールのターミナル駅「KLセントラル」にほど近い「パサール・サニ」駅周辺はチャイナタウンになっており、観光客や地元の人が買い物や食事をしに訪れます。狭い路地に商店が立ち並び、人混みが絶えない密集地帯で計測です。
下り38.6Mbps/上り23.1Mbps
どんなときもWiFi、大健闘です!
今回の計測地は、過去にWi-Fiルーターが繋がらなくて困った経験のあるワンタン麺屋さんを選びましたが、驚きの結果となりました。地味な見た目からは想像もつかない美味しさの逸品を写真に収め、さっそくSNSにアップです!
-地下鉄(クアラルンプールLRT車内)
クアラルンプール市内の移動に便利な列車「LRT」。地下を走行する区間でどんなときもWiFiの実測値を計測しました。
下り40.8Mbps/上り22.0Mbps
下り速度はクアラルンプール市街地での最速値を記録しました!
どんなときもWiFiなら、もはや地上・地下関係なしにサクサク繋がりますね。一見厳しそうな環境でも通信の安定性を気にする必要はまったくないといっていいでしょう。
今回はクアラルンプール国際空港に着陸してから実験が終わってルーターの電源を切るまで、スマホをどんなときもWiFiを接続したままの状態にしていました。ルーターのボタンやスマホの接続設定はまったく操作しませんでしたが、遅いと感じたり繋がらなくなったりする瞬間は一度たりともなく、スマホキャリアのデータローミングに匹敵する安定ぶりが窺えました!
3ヶ国目:台湾(台北)
今回、どんなときもWiFiの速度を計測地として選んだのは、年間約2万人の日本人が訪れるメジャーな旅行先「台湾」です!
たくさんの観光地があるのはもちろん、小籠包をはじめとする食べ歩き旅でも大人気。最大都市の台北周辺を速度計測しながら巡ります!
なお、今回はレンタルWi-Fi「グローバルWiFi」さんでもルーターをお借りし、どんなときもWiFiと実測値の比較をしていきますよ!
実測値をみるその前に…海外での「どんなときもWiFi」のプランを知っておこう!
どんなときもWiFiは海外でも利用できることが大きなメリットの一つですが、ちょっと気を付けたいポイントがありますので紹介します!
-日本で使う時とはサービス内容・プランが異なる!
どんなときもWiFiの強みといえば、日本国内では月間データ容量無制限&速度制限なしの「完全無制限」のモバイルルーターであることです(※)。同等のサービスは他になく、日本で最強のモバイルルーターといっても過言ではありません。
ただし、海外で利用する場合は完全無制限にはなりませんので注意が必要です!
具体的には、以下の内容で利用制限がかかります。
- 1日のデータ容量に1GBの上限(1日のリセットは日本時間AM9:00)
- 上限を超えた場合は1日が終了するまで約384Kbpsの速度制限
海外でどんなときもWiFiを利用する場合は、使い過ぎに注意です。国内利用の場合でも、ネットワーク品質の維持や公正な電波利用の観点から、著しくネットワークを占有する常軌を逸した大容量通信をした場合、通信速度が約384Kbpsに制限される場合があります。
また、料金プランも日本で利用する場合とは大きく異なります。日本では月額3,828円の定額制ですが、海外利用の場合は日ごとに料金がかかります。
※1日のリセットは日本時間AM9:00
価格帯は、海外レンタルWi-Fiとほぼ同じですね。異なるポイントとしては、利用しなかった日には課金されないという点です。旅行期間は出国日・帰国日を含めすべて課金対象となってしまうレンタルWi-Fiとは違い、使わなかった日は料金がかかりません!
-レンタルWi-Fiとプランを比較のうえ、最適な方を使おう!
どんなときもWiFiを海外で利用する場合、利用料金の価格帯はレンタルWi-Fiとほぼ同じです。しかし、速度制限がかかるのが少々気になるポイントでしょう。
最近ではレンタルWi-Fiでもデータ量無制限プランがでており、実際に今回訪れた台湾でも、レンタルWi-Fi各社は無制限プランを用意しています。こうなると、どうしてもレンタルWi-Fiに軍配が上がりますね。
■台北周辺の観光地で実測値を計測してみた!
では、「どんなときもWiFi」速度計測ツアー in 台湾、スタートです!
-台北松山空港
今回は台北市街地にありアクセス抜群の、台北松山空港を利用しています。まずは到着後にターミナルビルで計測してみました。
どんなときもWiFi:下り15.9Mbps/上り13.7Mbps
グローバルWiFi:下り15.8Mbps/上り11.1Mbps
高画質動画もサクサクみられる快適な速度の目安、下り10Mbpsをしっかりとクリアしていますね。どんなときもWiFi、グローバルWiFiともにほぼ同じダウンロード速度です。
アップロードはどんなときもWiFiが少々上回っていますが、このレベルでの2Mbpsの違いなら使用感は変わりません。このあとビルの奥の方にも入ってみましたが、こちらでもとくに問題なく繋がりました。
なお、台北松山空港のターミナルビルにはフリーWi-Fiが飛んでいます。空港内での待機時間が長い場合は、どんなときもWiFiのデータ量節約のためにも、なるべくフリーWi-Fiを利用するのがいいでしょう。
どんなときもWiFiのデータ容量である1日1GBは、ネット接続機会の多い海外では案外到達しやすいものです。
-国立故宮博物院
台北松山空港からタクシーで15分、世界4大博物館のひとつである「国立故宮博物院」です。収蔵品の多さ以外にも、その美しい外観や緑に囲まれた厳かな雰囲気も魅力的なポイントです。博物館の正面通りで計測してみました。
どんなときもWiFi:下り31.1Mbps/上り27.3Mbps
グローバルWiFi:下り21.8Mbps/上り12.4Mbps
空港よりもだいぶスピードアップしました。とくに、どんなときもWiFiの高速性が際立ちます。小高い山に囲まれているとはいえ、その影響は皆無といっていいでしょう。美しい故宮博物院をバックに、インスタ映え写真のアップロードも捗りそうです。
-台北101
台北のランドマーク「台北101」。その名のとおり101階建ての高層ビルで、高さは地上509.2mにもなります。今回は地上約400mの屋外展望台でどんなときもWiFiの計測を行います!
どんなときもWiFi:下り34.6Mbps/上り23.7Mbps
グローバルWiFi:下り20.7Mbps/上り9.32Mbps
どんなときもWiFi、健闘しています。なんとダウンロード速度は地上での結果を上回る数値が出ました。もはや上空でも関係なし、といったところでしょうか。
一方、グローバルWiFiはアップロード速度が少々苦戦。大台の10Mbpsにはわずかに届きませんでした。しかし、通常利用にはまったく問題ありませんね。
ちなみに、台北101では屋内展望台でフリーWi-Fiが飛んでいます。こちらも試しに接続して速度計測をしてみました。
台北101フリーWiFi:下り7.66Mbps/上り6.17Mbps
下り・上りともにモバイルWiFiルーターを下回る結果になりました。フリーWi-Fiは回線を多くの人数で共有することから速度が遅くなりがちです。
速度の安定性を求めるなら、やはりモバイルWiFiルーターです!
-猫空ゴンドラ
台北中心部からMRT(列車型輸送システム)で30分ほど移動し、終点の「動物園」駅で下車。ここは駅名にもあるように台北市立動物園があるほか、鉄観音茶の生産地として知られる観光地「猫空(マオコン)」までゴンドラが運行されています。
いくつもの山をまたぎ、片道20分ほどかかるゴンドラの道中で、どんなときもWiFiの速度計測をしてみました!
どんなときもWiFi:下り8.50Mbps/上り6.74Mbps
グローバルWiFi:下り15.6Mbps/上り3.94Mbps
計測するタイミングによって速度は大きく変わりますが、もっとも低い値が出た時の結果が上記のものです。それでもどんなときもWiFiは下り・上りともまずまずの数値に。SNSや動画の再生等試みても異常は感じられませんでした。
一方のグローバルWiFiは下りは大台の10Mbpsを突破したものの、アップロードは少々物足りない結果です。重い通信をすると繋がりにくくなることもあるかもしれません。
ゴンドラの終着駅、猫空でも念のため計測をしてみましたが、ここで驚きの結果が!
どんなときもWiFi:下り35.2Mbps/上り26.5Mbps
グローバルWiFi:下り12.8Mbps/上り0.90Mbps
なんと、ここで両者に大きな結果の違いが出ました。どんなときもWiFiは地上と同等の速度に回復したのに対し、グローバルWiFiはさらに速度が落ちてしまいました。グローバルWiFiの上り0.9Mbpsは物足りない速度といえるでしょう。画像や動画のアップロードにも少々時間がかかる可能性があります。
何度計測しなおしても、ルーターの再起動をしても速度の回復はしませんでしたので、猫空はグローバルWiFiでは少々繋がりにくい地点だったようです。
ただし、グローバルWiFiが繋がらなかったのはルーターに原因がある可能性も考えられます。他のルーターをレンタルした場合はきちんとつながることも十分ありえますので、この結果はあくまで参考程度としておきましょう。
いずれにしても、どんなときもWiFiの方が全体的に速度が安定する傾向にありそうですね。
-中山地下街・台北MRT
台北市街地に戻り、次は地下での計測です。台北駅からとなりの中山駅までは地下街となっており、商店が軒を並べます。地上への階段からなるべく離れたところで計測を行いました。
どんなときもWiFi:下り40.3Mbps/上り21.5Mbps
グローバルWiFi:下り22.0Mbps/上り11.0Mbps
どんなときもWiFiのダウンロード速度は下りが初の40Mbp越えを達成しました。グローバルWiFiと比較すると約2倍の速度が出ており、先ほどの猫空に続き厳しい環境ではどんなときもWiFiが優勢です!
そしてもちろん、地下鉄(MRT)車内でも計測を行っています。
どんなときもWiFi:下り26.5Mbps/上り13.7Mbps
グローバルWiFi:下り21.9Mbps/上り12.4Mbps
以前はレンタルWi-Fiでも繋がらないことが多かったMRTの地下区間ですが、現在ではどのルーターでも申し分ない速度が出るようになりました。地下やトンネルに入っても快適に通信ができますので、次の目的地に到着するまでの調べ物も楽々です。
-九份
台湾の観光地と聞かれて、多くの日本人が真っ先に思い浮かべる人気スポット「九份」にも行ってきました!山の急斜面に宿や商店が立ち並び、千と千尋の神隠しの舞台にもなったとウワサされている有名な観光地です。
雲がかかりやすく、この日も夕方から霧雨。山地・悪天候という厳しい条件ですが、どんなときもWiFiなら今回もやってくれる気がします…!
どんなときもWiFi:下り18.5Mbps/上り4.89Mbps
グローバルWiFi:下り20.8Mbps/上り5.53Mbps
ダウンロード速度は、大台10Mbpsを悠々突破です!問題ありませんね。ただし、アップロードは5Mbps前後と可もなく不可もなくといった数値。グローバルWiFiでも同様の結果となっています。
試しにSNSに画像を投稿してみましたが、とくに違和感なくすんなり投稿完了。5Mbpsは決して高速な実測値ではありませんが、ふつうにスマホを使って通信する分にはまったくもってストレスフリーなのでご安心ください!
-士林夜市
最後に、日本人観光客や地元民で連日盛況のナイトマーケット「士林夜市」の人混みの中で計測です。
どんなときもWiFi:下り28.4Mbps/上り14.6Mbps
グローバルWiFi:下り17.0Mbps/上り11.0Mbps
どんなときもWiFi、最後もしっかりと安定した速度を出してくれました。こちらでもグローバルWiFiを少々上回っていますね。人の少ない場所に行ってもほぼ同じ速度でしたので、人混みは速度に影響していないこともわかりました。
■まとめ
1日で台湾の最大都市・台北周辺の観光名所6か所をまわり、どんなときもWiFiの実測値を計測しました。
結論を言えば、どんなときもWiFiでもレンタルWi-Fiでも、台湾では快適に通信ができます!
今回は、日本人観光客の皆さんが、実際に台湾でインターネットを利用する環境を想定して計測地選びをしています。他にもまだまだ人気スポットはたくさんありますが、高所・山中・地下・建物の中など、考えられる条件はひととおり網羅したと思います。
台湾に行かれる際は、まずはどんなときもWiFiとレンタルWi-Fiのプランを比較したうえで、最適な方を選んでご利用ください。どちらを選んでも、ストレスなくインターネットを楽しむことができますよ!
4ヶ国目:アメリカ:ハワイ州
今回は、日本人にとってもっともメジャーな旅行先であるハワイに飛び、どんなときもWiFiが海外でもきちんと快適な通信環境を実現できるのか、通信速度を計測してきました!
なお、道中では比較用として海外レンタルWiFi大手「グローバルWiFi」でもルーターをレンタルし同時計測をしていますので、あわせてご参考にされてくださいね!
※ワイキキ近郊、レナーズベーカリーにて
■ホノルルは通信速度が少々遅め?
まず結論から申し上げると、ハワイ(とくにホノルル周辺)は利用環境に関係なく、通信速度が若干遅いです。
「どんなときもWiFi」に限らず、グローバルWiFi、そして海外用SIMでも同様に速度が出にくく、重いデータ通信には時間がかかる場合があります。
中心部から離れた場所に移動すると速度が回復傾向にありましたので、考えられる原因は、インターネット利用者が多いことによる回線混雑といったところでしょうか。
しかしながら、歩きスマホが罰金対象になっている(詳しくは後述します)など、世界各国の大都市と比べれば路上でインターネットに接続している人が少なめのホノルル。そこまで回線に負担がかかっているとは思えません。
憶測の域を出ませんが、回線品質そのものが各国の主要都市と比べるとロースペックな可能性もありますね。
いずれにしても、途中で接続がブツブツ切れてしまう、なかなか読み込めないなどといったレベルではありませんので、ストレスを感じることなくインターネット通信は可能です。ご安心ください!
■ハワイ(ホノルル周辺)でどんなときもWiFiの実測速度を計測!
では、ハワイ・ホノルル周辺エリアで、「どんなときもWiFi」の実測値を計測していきましょう!
これまで訪問した各国では、レンタルWiFiと同様の速度と、データローミング並みの繋がりやすさを見せつけてくれたどんなときもWiFi。今回も期待がかかります!
(補足)
今回、アプリの時刻が日本時間に同期していたため、スクリーンショットの計測日時が実際の現地時刻と比べ5時間遅い時刻となっています。少々違和感を感じる部分があるかもしれませんが、ご了承ください。
-ホノルル国際空港(ダニエル・K・イノウエ国際空港)
まずはホノルルの空の玄関口、ダニエル・K・イノウエ国際空港で計測です。
制限区域内もバルコニーのように外気に触れられる区画があり、世界でも珍しい構造です。海風に吹かれながら計測スタート!
どんなときもWiFi:下り10.3Mbps/上り8.82Mbps
グローバルWiFi:下り14.7Mbps/上り6.08Mbps
モバイルルーターの通信速度は、下り10Mbpsが大台といえます。10Mbpsが出れば、高画質の動画でもほぼ止まることなくスムーズに視聴ができます。
ホノルルの空港ターミナルでは、「どんなときもWiFi」とレンタル大手「グローバルWiFi」ともにしっかりと大台をクリア。搭乗までの間の暇つぶしやお仕事をされる方も安心です!
ちなみに、空港にはもちろんフリーWiFiもありますが、モバイルルーターに比べると速度は格段に遅く(下り1~2Mbps)、トイレなど建物の奥に入るとブツブツ切れてしまうなど、少々不便なことが多いです。
やはり安定してインターネット通信したい方は、モバイルルーターの持参がオススメですよ!
-ワイキキビーチ
観光地1ヶ所目は、皆さん必ず足を運ぶと思われる、ワイキキビーチです。
まわりにはホテルが立ち並び、大通りにも面した賑やかな場所を選んで、どんなときもWiFiの実測値を計ってみました。
どんなときもWiFi:下り9.94Mbps/上り17.3Mbps
グローバルWiFi:下り5.38Mbps/上り5.55Mbps
どんなときもWiFiが優勢の結果となりました。大台にはギリギリ届かなかったものの、十分な速度が出ています。
さらに注目したいのはアップロード速度です。これまでも数ヶ国で計測してきましたが、どんなときもWiFiはアップロード速度の速さに非常に長けています。SNSやトークアプリでの高画質画像・動画の投稿もすばやく完了し、家族や友だちへのシェアもいち早くできるのが大きな強みなのです!
-アラモアナショッピングセンター
海に続くホノルルでの楽しみといえば、ショッピングですね!
3フロアにわたってさまざまな店舗が軒を連ねる「アラモアナセンター」を訪れ、人通りの多い1階の中央部分で計測をしました。
どんなときもWiFi:下り7.71Mbps/上り8.10Mbps
グローバルWiFi:下り13.2Mbps/上り4.88Mbps
どんなときもWiFi、もうひと踏ん張りしてほしかったですが大台の10Mbps突破ならず。ホノルル中心地でも速度が控えめなのは、やはり利用者が多いことによる回線混雑の影響もあるでしょう。
しかし、この数値でもよほどの重いデータ通信をしない限り、サクサクとインターネット接続ができます。試しにYouTubeで720pの高画質動画を流してみましたが、止まらず視聴可能でしたよ!
グローバルWiFiは先ほどの空港ターミナル並みの約13Mbpsが出ていましたが、アップロードはこれまで通り5Mbps前後の値。少々物足りなさを感じます。
-ダイアモンドヘッド頂上
ホノルルで一夜を過ごした翌朝は早起きして、ダイアモンドヘッド登頂!
ワイキキの街並みを俯瞰できる頂上の展望台で、計測してみました。
どんなときもWiFi:下り5.67Mbps/上り7.93Mbps
グローバルWiFi:下り12.2Mbps/上り6.10Mbps
ダウンロード速度はグローバルWiFi優勢です。約2倍とかなり差が開きました。
やはりモバイルルーターには、速度が出にくい場所がどうしてもあるものです。今回ホノルルエリアでも、どんなときもWiFiが優勢なところ、グローバルWiFiが優勢なところ、それぞれ存在しました。
しかし、繋がりにくい場所でも致命的な遅さにはならず、通信が止まってしまったり圏外になったりしてしまった場所はゼロ。どんな環境でもしっかりと接続は機能していました!
-パール・ハーバー(真珠湾)
太平洋戦争開戦の地、パール・ハーバー(真珠湾)は、いまも米軍基地が存在するほか、沈没した戦艦アリゾナの周辺は記念館や公園が整備されています。日本人観光客だけでなく、アメリカ人も多くの方が足を運ぶ場所です。
湾に面した静かな場所で、どんなときもWiFiの実測値を計測してみました。
どんなときもWiFi:下り5.46Mbps/上り6.81Mbps
グローバルWiFi:下り1.29Mbps/上り3.32Mbps
人通りは少なく回線混雑はあまりしていなさそうな場所ですが、それでも速度は大幅に低下しました。
どんなときもWiFiは上り・下りとも5Mbps以上出ていますが、グローバルWiFiは下り1Mbps台とかなり遅いですね。
試しに両者とも計測しなおしてみましたが、それでも大きく変化はせず。この場所では慢性的に速度が出にくいようでした。
-ノースショア(ハレイワ)
ホノルルから約40分車を走らせ、オアフ島の北部、ノースショアまでやってきました。
ノースショアといえばサーフィンの聖地を思い浮かべる方が多いと思いますが、繁華街ハレイワ地区には、ハンバーガーやスイーツレストラン・おみやげ店も多く立ち並んでいます。
サーファー以外にもたくさんの観光客が、バスを乗り継いでわざわざこの地まで足を運びます。
ホノルルから距離をおいた場所でのインターネット速度はいかほどか、どんなときもWiFiとグローバルWiFiの実測値を計測しました。
どんなときもWiFi:下り46.5Mbps/上り33.3Mbps
グローバルWiFi:下り7.00Mbps/上り6.11Mbps
どんなときもWiFiが予想を大きく上回る大健闘!なんとここにきて断トツの最高速度を叩き出しました。一方のグローバルWiFiはホノルル市街地を下回る速度にとどまりました。
どんなときもWiFiは、日本ではau・ドコモ・SoftBankのなかから最適な回線を選ぶように、海外でも複数のキャリアから自動的に選択します(ハワイでは「AT&T」「T-mobile」など)。そのため、今回のように突然高速化するといった状況も稀に発生します。
グローバルWiFiはこのハワイ滞在を通して同じ「AT&T」というキャリアを使い続けていましたので、回線を選択する方式ではないものと思われます。
やはり接続できる回線が常に複数用意されているどんなときもWiFiの方が、比較的繋がりやすく、高速かもしやすいといえるのではないでしょうか。
-マノア
最後は、滝までの峡谷トレッキングで人気な観光地、マノアにやってきました。小高い山で囲まれ、落ち着いた雰囲気のなか計測です。
どんなときもWiFi:下り14.9Mbps/上り18.6Mbps
グローバルWiFi:下り21.9Mbps/上り6.24Mbps
ホノルル中心部よりは速い実測値が出ました。ハワイは全体的に回線速度が控えめなのもあり、あまり環境に依存せず速度が上下しますね。
他国では20~30Mbpsが当たり前のように出る一方で、日本人にとって1番といってもいいメジャーな旅先で10Mbps前後という速度はまさかの結果でした…笑
【注意】オアフ島では歩きスマホが罰金対象!
ホノルルを含め、オアフ島では歩きスマホに対して、条例によりペナルティが設けられています。
具体的には、「道路を横断中に歩きスマホをした者」に対し罰金が科され、1年以内にの再犯となった場合、摘発回数に応じ以下のように罰金額が増額されていきます。
※金額は違反の程度によって変化 |
立ち止まっていたり、歩道や観光地、ビーチなどで歩いている人に罰金は科されません。あくまで「道路上で歩きスマホをしながら横断した場合」に罰金対象になります。
2017年10月から施行されて以降、これまで多くの日本人が摘発されているそうです。摘発対象となる電子機器はスマホだけでなく、PC、タブレット、ゲーム機、デジタルカメラなども含まれています。街並みを撮影するときなど、うっかり道路上で歩きながらカメラを構えてしまわないようにご注意くださいね!
どんなときもWiFiを海外で利用する方法を確認!
どんなときもWiFiを海外で利用する方法は、日本で使う時とほとんど変わりません。ボタンを3秒ほど長押しするだけで起動し、自動的に現地の最適なキャリアに接続してくれます。何か再設定をする必要はなく、スマホやPCの画面上でいつものSSIDを選択すればインターネットに接続されますよ!
-もし、うまく繋がらなかったら?
ごく稀ですが、起動させるだけではインターネットに接続されないことがあります。接続に時間を要しているか、ルーター側で不具合が発生している場合がありますので、次の2つの方法を試してみましょう。
- Webブラウザで「192.168.43.1」と入力する
- ルーターを再起動or初期化する
今回の実験でも、オーストラリアではじめて起動した際にはなかなか接続ができませんでした。しかし、上記の方法を試した結果、すぐに解決しています。
Webブラウザで「192.168.43.1」と入力しよう
接続がうまくできているかを確認するには、初期設定の際にもアクセスした、端末の設定画面にアクセスしてみましょう。
どんなときもWiFiに接続した状態でWebブラウザを起動し、URLを入力する箇所にキーで「192.168.43.1」と直接入力して検索をかけると、設定画面のログインページが出てきます。ログインIDとパスワードが要求されますので、入力してログインしてください(初期設定ではどちらも「admin」です)。
ログイン後は画面が切り替わり、インターネットに接続できている場合は以下のような表示になります。
データ利用量の合計値が表示されている状態であれば、どんなときもWiFiが正常にインターネットに接続されています。
それでも繋がらない状態が続く場合は、スマホやPCなどの接続機器側に原因がある可能性があります。Wi-Fiをいったん切断して再接続するか、接続機器を再起動してみましょう。
次に、どんなときもWiFiがインターネットに接続できていない時には以下のような表示になります。
「接続中」という文字の横に、進捗状況が%で表記されています。この表示が出る場合は、どんなときもWiFiがまだ最適なキャリアを見つけられていない状態です。
画面下の注意事項にもありますが、到着した国ではじめて利用する場合は、接続に1~3分程度時間がかかる場合がありますので、まずはこの画面を開いたまま、しばらく待ちましょう。
次第に進捗状況が更新されていき、接続が完了します。
「接続済」という表示に変わったら、どんなときもWiFiは正常にインターネットに接続されていますから、通信可能になりますよ!
それでも繋がらない場合は、ルーターを再起動or初期化してみよう
めったにないことですが、設定画面を開いた後、先ほど紹介した「接続中」の画面から3分以上たっても一向に進まないこともあります。
この場合は、ルーターになんらかの不具合が生じている可能性がありますので、まずはルーターを再起動してみましょう。ボタンを3秒ほど長押しすれば電源が切れますので、ルーターのランプがすべて消灯したのを確認した後、もう一度長押しして電源をつけましょう。
再起動しても事態が変わらない場合は、最後の手段である「初期化」を行います。
設定画面の「端末管理」に入り、「設定」から「すべての設定の初期化」を選択してください。
初期化をしても、どんなときもWiFiでは面倒な作業は発生しませんのでご安心ください!
初期化すると、SSIDとパスワードも出荷時のものに戻りますから、ルーターの裏面にシールで貼られている内容を再び使って接続しなおせば完了です。
今回の実験では、オーストラリアではじめて接続した際の一度だけ、初期化が必要になりました。その国ではじめて利用する際には、ちょっとだけ注意しておきたいですね。
■どんなときもWiFiを海外で使う時は気をつけたい、速度制限
日本国内では「完全無制限」も大きなメリットのどんなときもWiFiですが、海外で使う場合は利用量に制限がありますので注意しましょう。詳しい内容は次のとおりです。
- 24時間で1GB以上使用すると、最大384kbpsに速度が制限される
- 24時間の更新タイミングは、日本時間の午前9時
高速通信ができる容量は24時間で1GBまでに限られています。1GBという量は、大手海外レンタルWi-Fiの超大容量プランに相当するものですので、海外で使えるWi-Fiとしては他社と遜色ない内容といえるでしょう。
一方、どんなときもWiFiの制限内容で注目したいのは、速度制限がかかった場合の最大速度です。大手海外レンタルWi-Fiでは利用量を超過する最大128kbpsにまで低速化してしまいますが、どんなときもWiFiでは最大384kbpsという比較的ゆるい制限値となっているのがポイント。たとえ制限がかかってしまっても、最低限の通信ができる速度を維持してくれます。