
ドコモ光とソフトバンク光は、全国区で利用できる光コラボ(光コラボレーション)回線です。どちらを選択するかは、その人の重要視するポイントや契約しているスマホのキャリアなどによって変わってきます。
そこでこの記事では、以下のポイントを比較しながら、ドコモ光とソフトバンク光のメリット・デメリットを解説していきます。
- 料金
- スマホ割
- 通信速度
- キャッシュバックなどのキャンペーン
ドコモ光とソフトバンク光のどちらの光回線を選ぶべきか迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
また、記事の後半ではドコモ光とソフトバンク光の間で、事業者変更をする方法についても解説していますので、乗り換えを検討中の方はそちらもあわせてご確認ください。
(目次)この記事でわかること
結論!ドコモ光とソフトバンク光はスマホのキャリアに合わせて選ぶのがオススメ!
ドコモ光とソフトバンク光は、どちらもNTTフレッツ光の回線を利用してサービスを提供している「光コラボ」です。したがって回線による提供エリアや速度の差はありません。
光コラボの特徴として、フレッツ光から工事不要で簡単に「転用」することができます。また、ドコモ光とソフトバンク光間でも簡単に「事業者変更」が可能です。事業者変更に関しては、「ドコモ光・ソフトバンク光間での乗り換え方法」で詳しく解説しています。
ドコモ光とソフトバンク光で異なるのは、料金・プロバイダ・IPv6による実測値の出やすさ・スマホとのセット割の内容などです。
(2年契約) |
戸建て:5,200円 | 戸建て:5,200円 |
---|---|---|
マンション:4,000円 | マンション:3,800円 | |
戸建て:18,000円 | 24,000円 | |
マンション:15,000円 | ||
docomo | SoftBank | |
最大1Gbps | 最大1Gbps | |
24社から選択可 | Yahoo!BBのみ | |
対応プロバイダを選択可能 | オプション加入で対応 | |
最大15,000円 | 最大33,000円 | |
ドコモ光新規工事料無料特典 |
|
※価格はすべて税抜
両事業者を比較してみると、多少の違いはありますが、光回線を選ぶ際に一番インパクトが大きいのはスマホとのセット割です。したがって、光コラボ回線を選択するときの決め手は、「使用しているスマホのキャリア」となるでしょう。
ドコモ光とソフトバンク光の料金比較
光回線でのインターネットを契約する際に気になるのはやはり料金面です。両事業者の月額利用料から初期費用、解約費用などについて詳しく解説していきます。
ネットの月額利用料はソフトバンク光が安い
まずは毎月発生する月額利用料を比較していきます。月々の支払金額としてはわずかな差であったとしても、年間で考えると大きな差になってきます。
【ソフトバンク光のタイプ別月額利用料】
|
5年契約(TV) | 4,700円 |
2年契約 | 5,200円 | |
|
2年契約 | 3,900~5,600円 (24円/100MB) |
※価格はすべて税抜
|
2年契約 | 3,800円 |
契約期間無し | 4,900円 |
※価格はすべて税抜
【ドコモ光のタイプ別月額利用料】
タイプA | 2年契約 | 5,200円 |
契約期間無し | 6,700円 | |
タイプB | 2年契約 | 5,400円 |
契約期間無し | 6,900円 | |
単独タイプ | 2年契約 | 5,000円 |
契約期間無し | 6,500円 | |
ドコモ光ミニ | 2年契約 | 2,700円~5,700円 |
契約期間無し | 4,200円~7,200円 |
※価格はすべて税抜
タイプA | 2年契約 | 4,000円 |
契約期間無し | 5,000円 | |
タイプB | 2年契約 | 4,200円 |
契約期間無し | 5,200円 | |
単独タイプ | 2年契約 | 3,800円 |
契約期間無し | 4,800円 |
※価格はすべて税抜
ソフトバンク光には5年契約プランがあり、月額利用料がドコモ光よりも安く設定されています。マンションタイプでもソフトバンク光の方が200円安く、料金面ではソフトバンク光に軍配が上がりました。
ドコモ光の特徴としては「20社以上のプロバイダから好きなプロバイダを選べる」という点で優位だといえます。定額プランの「タイプA」「タイプB」とは、タイプ毎に選べるプロバイダが異なるという違いがあるのです。
初期費用・解約費用は同程度
次に、月額利用料以外に必要な費用を比較してみましょう。ここでは「契約事務手数料」「解約違約金」「初期工事費」を比較していきます。
3,000円 | 3,000円 | |
戸建て:18,000円 マンション:15,000円 ※無料期間2019年9月1日~ |
24,000円 ※乗換の場合実質無料 |
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戸建て:13,000円 マンション:8,000円 |
9,500円 |
※価格はすべて税抜
契約事務手数料は両事業者に差はなく、どちらも3,000円です。解約手数料は、戸建てプランに関してはソフトバンク光が安価、マンションプランに関してはドコモ光の方が安価です。
初期工事費はドコモ光の方が安価ですが、フレッツ光からの転用や事業者変更の場合、初期工事は不要なので初期工事費の差はあまり気にしなくても大丈夫です。
光電話の料金もほぼ変わらない
オプションである光電話は、NTTの加入電話よりも安価なので利用する人が多いです。両事業者の光電話料金を比較してみましょう。
【ドコモ光とソフトバンク光の光電話料金比較】
500円 | |
1,500円 |
※価格はすべて税抜
467円 | |
943円 | |
1,410円 |
※価格はすべて税抜
光電話の料金はわずかにソフトバンク光の方が安く設定されていますが、差はほとんどありません。
スマホ割は家族で使う場合にはドコモ光がお得
スマホとのセット割はドコモ光、ソフトバンク光ともに存在します。ドコモ光は「ドコモ光セット割」、ソフトバンク光は「おうち割光セット」という名称です。
両者とも家族が使用しているスマホ・ケータイ料金が月々割引されるというサービスなので、家族に同じスマホキャリアのユーザーが多いほどお得になってきます。大きな違いは、ドコモ光セット割はシェアパックも対象となっていて、おうち割光セットはそうではないという点です。
それぞれの特徴については、以下で解説していきます。
ドコモ光のセット割
ドコモユーザーの家族なら全員月々のスマホ代が割引になるサービスです。割引額は契約プランによって異なりますが、500円~1,000円となっており、さらにシェアパックも対象となります。シェアパックの割引額は100円~3,500円です。
最大20回線の登録が可能で、条件としてのオプション加入も必要ありません。
ソフトバンク光のおうち割 光セット
ソフトバンクユーザーの家族なら全員月々のスマホ代が割引になるサービスです。契約プランによって500円~1,000円の割引を受けることができます。最大10回線の登録が可能です。申し込みには「光BBユニット」「Wi-Fiマルチパック」「固定電話サービス」の3つのオプションに加入する必要があります。
おうち割光セットについて詳しく解説している記事もあわせてご覧ください。
通信速度の比較
インターネットを利用するにあたって無視できないのが通信速度です。快適にインターネットを利用するためには、通信速度の実測値がとくに重要になってきます。
最大速度は1Gbpsで共通
ドコモ光とソフトバンク光は、同じNTTフレッツ光回線を使用した光コラボなので通信速度はどちらも最大1Gbpsで共通しています。
しかし、1Gbpsはベストエフォートですので、利用環境や時間帯などによって実際の通信速度は大きく左右されます。同じ光回線を契約しているとしても、利用している地域やそのエリアでの利用者数によって差が生まれることになります。
IPv6による高速通信はどちらも対応
従来の接続方式であるIPv4は、混雑が起こりやすく通信速度の低下が目立ってきています。そこに登場したのが新しい接続方式であるIPv6です。このIPv6という接続方式を利用すると、通信がスムーズに行われるため、安定した高速通信が可能です。
ドコモ光とソフトバンク光は、どちらもこのIPv6に対応していますが、対応しているからといってだれでも利用できるわけではありません。ドコモ光では「IPv6対応のプロバイダを選ぶ」こと、ソフトバンク光では「光BBユニットを使用する」ことが必要です。
キャッシュバックなどのキャンペーンはソフトバンク光が豪華
光回線を契約する際に契約特典として受け取れるのが月額利用料割引やキャッシュバックキャンペーンです。ドコモ光とソフトバンク光もそういった公式キャンペーンを展開しています。
ドコモ光では、dポイントを新規・乗り換えなら5,000pt、転用なら5,000ptのプレゼントを実施しています。ソフトバンク光では、乗り換え新規で最大24,000円のキャッシュバックキャンペーンを実施しています。
金額的に比較すると、キャッシュバックキャンペーンに関してはソフトバンク光の方が優位であるといえるでしょう。ただし、ドコモ光はdポイントでの還元ということで、現金ではありませんので注意してください。
なお、どちらの回線も契約する際に公式サイトから申し込むと公式キャンペーンしか受け取ることができません。公式サイトからではなく、ネット代理店から申し込むと、代理店独自のキャンペーンも一緒に受け取ることができるため、確実にお得です。
それでは、ドコモ光、ソフトバンク光のオススメキャンペーン窓口をそれぞれご紹介します。
ドコモ光のオススメキャンペーン窓口
「ドコモ光を契約するならココ!」というネット代理店を紹介していきます。キャッシュバックキャンペーンに特化した代理店ですので、お得に乗り換えたい人にオススメです。
GMOとくとくBB
GMOとくとくBBは、平均の実測速度を公表するなど、速度に対し自信をもっているプロバイダなので、特に速度重視の方にはオススメです。
回線混雑を避けて安定した高速通信ができるIPv6対応サービス「v6プラス」の利用が可能なうえ、無料でレンタルできる無線LANルーターを使えば、めんどうな設定なくv6プラスを使えます。
またGMOとくとくBBではキャッシュバック額も最高額の最大20,000円のため、お得に契約できますよ。

ソフトバンク光のオススメキャンペーン窓口
ソフトバンク光のネット代理店では、業界でもトップレベルの豪華なキャンペーンを実施している代理店があります。その中でもとくにオススメの代理店を紹介します。
NEXT
NEXTからの申し込みで受け取れるキャッシュバック額は33,000円です。
有料オプション加入も必要ありませんし、受け取りは最短2ヶ月後というスピード入金。さらに、電話で口座情報を伝えるだけでキャッシュバック申請が完了するため、受け取り手続きが簡単で受け取り忘れの心配もありません。
なお、キャッシュバック額を減額して高速Wi-Fiルーターを選ぶこともできるほか、キャッシュバックを受け取らずにNintendo Switchを選ぶことができますよ。
ドコモ光・ソフトバンク光間での乗り換え方法
ドコモ光・ソフトバンク光間で乗り換えたい場合、以前は工事が必要でしたが現在は簡単に乗り換えることができるようになりました。その内容と手順を詳しく解説していきます。
2019年7月から始まった「事業者変更」で簡単に乗り換えができる
以前は面倒な手続きや開通工事の手間などでなかなか踏み切れなかった乗り換えですが、2019年7月1日から導入された「事業者変更」でハードルがかなり下がったといえます。
乗り換えに伴う工事が不要に
光コラボレーション事業者間での回線再利用が可能となったため、以前は乗り換えるたびに行われていた開通工事が不要となりました。それにより初期工事費用も必要なくなったので、気軽に回線の乗り換えに踏み切るユーザーが増えることが見込まれます。
電話番号も引き継げる
以前はNTT発番の電話番号を「アナログ戻し」という手法で引き継ぐしかありませんでしたが、光電話で使用していた電話番号を引き継げるのも「事業者変更」の大きな特徴のひとつです。
事業者変更の流れ
それでは、実際に事業者変更を行う流れを説明していきます。
1.解約更新月の確認
違約金を回避するために解約更新月を狙って手続きしましょう。
2.「事業者変更承諾番号」を入手
契約している光回線へ連絡し、「事業者変更承諾番号」を発行してもらいます。手続きに必要となりますが、有効期限が発行から15日以内なので計画的に入手するようにしましょう。
3.乗り換え先へ申し込み
事前に入手した「事業者変更承諾番号」を使って申し込みを行います。
4.切り替え日の決定
事業者変更は工事不要なのでタイムラグなしで切り替えることができます。
5.レンタル品を返却する
たとえばソフトバンク光であれば「光BBユニット」などのレンタル品があるかと思います。期日までにきちんと返却しましょう。
事業者変更の注意点
手順自体は簡単な事業者変更ですが、その中にも注意点が存在します。あとでトラブルにならないようにきちんと頭に入れておきましょう。
初期費用と解約費用は発生
開通工事が必要ないことから、工事費は発生しませんが、初期費用である契約事務手数料や、更新月以外での解約に伴う解約違約金は発生してします。
プロバイダは変わる
ドコモ光とソフトバンク光では取り扱っているプロバイダが異なります。したがって、事業者の切り替えの際にはプロバイダも変更となります。
まとめ
ドコモ光とソフトバンク光には、料金面・速度面から見ても大きな差はありませんから、決め手となるのは使っているスマホのキャリアであることが分かりました。
スマホとのセット割は光回線契約に切っても切れない関係があります。よりお得に光回線とスマホの両方を利用するためには、同じキャリアの光回線を選択することをオススメします。