
フレッツ光ではONU(モデム)のみでも契約できますが、ONUにルーター機能が搭載された「ホームゲートウェイ」の契約も可能です。
ホームゲートウェイの利用で接続機器を1台にまとめられるため、配線や設置場所がコンパクトにまとまりますよ。
この記事では、フレッツ光のホームゲートウェイの解説やレンタル料金、故障時の対処法、交換・返却方法まで詳しく解説します。
目次
フレッツ光のホームゲートウェイとは?
フレッツ光でインターネットを利用するためには、ONU(回線終端装置、いわゆるモデムでインターネットの利用に必須)と有線・無線ルーターのふたつの機器が必要です。
しかし、フレッツ光を「ホームゲートウェイ」付きのプランで契約すれば、ONUとルーターが1つの機器にまとまります。
ホームゲートウェイはモデムとルーターの機能を兼ね備えた機器
モデムとルーターが別々だと、電源が2つ必要だったり配線が複雑になったりとデメリットがあります。
しかし、ホームゲートウェイをレンタルすれば機器が1台なので電源も1つです。
さらにONUとルーターを繋ぐ配線が不要になるので、ケーブルが絡まる、邪魔になるなどのデメリットもなくなります。
フレッツ光のレンタルホームゲートウェイ申込手順
フレッツ光でレンタルできるホームゲートウェイは、NTT東日本と西日本で申し込む手順が異なっています。
NTT東日本の場合は、電話で申し込みが必要です。以下の番号に、電話をかけましょう。
NTT西日本の場合は、こちらのレンタルホームゲートウェイ申し込むフォームからばすぐに申し込み手続きを終えられます。
それぞれ手順に従って、申し込みましょう。
ホームゲートウェイのレンタル条件と料金
ホームゲートウェイのレンタル料金やレンタル条件は、東日本エリアと西日本エリアで異なっています。
自分が住んでいるエリアのレンタル料金・レンタル条件をチェックしましょう!
東日本エリアでホームゲートウェイをレンタルする場合
東日本エリアにおけるレンタルホームゲートウェイの提供条件は、以下のいずれかを契約していることです。
- フレッツ光ネクスト(ギガファミリー/ギガマンション・スマートタイプやファミリー/マンション・ギガラインタイプを除く)
- フレッツ光ライト
- フレッツ光ライトプラス
レンタルホームゲートウェイの月額料金は、以下のとおりです。
※料金は税抜き価格で表示しています
フレッツ光は無線LANを利用する為に無線LANカードが必要です。
東日本エリアの場合、一枚目の無線LANカードは本体とセットになった料金ですので、750円でホームゲートウェイも、ホームゲートウェイを利用した無線LAN通信も快適に行うことができます。
ちなみに、ギガファミリープラン/ギガマンション・スマートタイププランには、サービス内容にもともとレンタルのホームゲートウェイが含まれています(月額料金に含まれる)。
そのため、別途ホームゲートウェイのレンタルを申し込む必要はありません。ホームゲートウェイをレンタルで使いたい場合、ギガファミリープランやギガマンション・スマートタイププランを選ぶのも良いでしょう。
NTT東日本のレンタルホームゲートウェイ初期費用
※料金は税抜き価格で表示しています
設定工事費を支払いたくない場合は、自分で設定をすればOKです。
また、設置工事費はフレッツ光の契約時にレンタルホームゲートウェイを申し込めば基本的にかからないので、フレッツ光を契約前の方は、契約と同時にレンタルホームゲートウェイを申し込みましょう。
西日本エリアでホームゲートウェイをレンタルする場合
NTT西日本エリアでフレッツ光のホームゲートウェイをレンタルできるのは、フレッツ光ネクストまたはフレッツ光ライトプランのどちらかを契約している人です。
月額料金は利用期間や利用するサービスによって少々細かくわかれているので、しっかり確認しましょう。
※料金は税抜き価格で表示しています
NTT西日本エリアだと、無線LAN機能を使いたい場合は無線LANカードが必要となるため、無線LANカード代として月額料金が+100円です。
また、上記の表にある「低価格プラン」は、2年以上の契約が条件で200円(税抜)の割引が適用されます。
低価格プランの場合、2年以内にホームゲートウェイを解約すると月額料金の差額10ヶ月分である2,000円(税抜)の解約金が必要になるので注意しましょう。
ただし低価格プランの解約金は、以下のどちらかに当てはまる場合無料です。
- フレッツ光orコラボ光の解約と同時にホームゲートウェイのレンタルを解約する
- ホームゲートウェイのレンタル解約と同時にひかり電話を契約する
NTT西日本のレンタルホームゲートウェイ初期費用
※料金は税抜き価格で表示しています
NTT西日本の場合、ホームゲートウェイの設置を自分で行うなら初期費用はかかりません。
しかしNTT西日本に設置工事を代行してもらう場合は、機器工事費1,500円(税抜)+派遣の基本工事費4,500円(税抜)の合計6,000円(税抜)がかかってしまうので注意しましょう。
レンタルしたホームゲートウェイは解約時に返却が必要
フレッツ光からレンタルしたホームゲートウェイは、フレッツ光の解約時に返却しなければいけません。
解約を申請すると返却用の封筒などが返却手順のご説明書きとともに送られてくるため、ホームゲートウェイを入れて返送しましょう。
フレッツ光のホームゲートウェイ設定手順
フレッツ光でホームゲートウェイを使うには、接続設定が必要です。
ここからはホームゲートウェイの設定手順を解説するので、フレッツ光からホームゲートウェイをレンタルした際は、チェックしてみてください。
設定はすべて自分で行うようにすれば、設定サービスなどの余計な出費もかかりませんよ!
なお、ホームゲートウェイの初期設定は、以下のたった2つの手順のみです。
- ホームゲートウェイとパソコンの配線
- パソコンからルーター機能の初期設定をする
ホームゲートウェイの設定はそれほど複雑ではありません。レンタルしたホームゲートウェイのご説明書が手元にある場合は、ご説明書も参考にしつつ、設定を行いましょう。
ホームゲートウェイの接続設定手順
ホームゲートウェイの設定に必要なものは、以下の4点です。
- ホームゲートウェイ
- パソコン
- 機器の接続用LANケーブル
- プロバイダから送られてきている、ユーザー名やパスワードの設定が記載された書類
特にプロバイダによるユーザー名(ID)とパスワードが記載されている書類は必須で、なければ設定を進められません。紛失している場合はプロバイダに連絡しましょう。
次項より、パソコン(ここではWindows10とします)とホームゲートウェイを有線接続した場合の設定方法を解説します。
接続するパソコンが1台の場合
壁から繋がっている配線とホームゲートウェイを接続後、ルーターのLANポートとパソコンのLANポートを接続すれば配線は完了です。
配線が完了したら、以下の手順で初期設定を行います。
- パソコンの画面左下にあるWindowsのロゴマークをクリックし「設定」を選択
- 「ネットワークとインターネット」→「イーサネット」→「ネットワークと共有センター」の順番に進む
- 「新しい接続またはネットワークのセットアップ」→「インターネットに接続します」→「新しい接続をセットアップします」をクリックし、「ブロードバンド」を選択
- プロバイダの書類に記載されているユーザー名とパスワードを入力・保存
以上で設定は完了。設定したパソコンで、インターネットを利用できるようです。
接続するパソコンが2台以上の場合
ホームゲートウェイ1台に対して、複数の機器を有線接続できます。
しかしパソコン1台を設定する前項目の設定だと、2台目以降のパソコンやその他機器には設定が保存されていないため、インターネットを使えません。
2台以上の機器を使うときは、ルーター側にインターネット接続設定を保存する必要があります。
- ルーターに付属しているCD-ROMをパソコンに入れてソフトを起動する
- 有線LANで接続したパソコンのブラウザに専用のIPアドレスを入力し、設定画面を開く
主に上記のどちらかの方法で、設定を開始できます。
ルーターの初期設定時にはプロバイダから送られてきた書類のユーザー名やパスワードを入力するので、用意してから設定をはじめましょう。
無線LANの利用には無線LANカードが必要
フレッツ光のホームゲートウェイでは、無線LANカードを使用することで、スマートフォンやタブレットなど無線でしかインターネットを使えない機器も利用できます。
- 無線LANカードをホームゲートウェイに装着する
- スマートフォン等で無線LANカードの「SSID」を検索する
- 無線LANカードのパスワードを入力する
以上の手順を踏んで、ホームゲートウェイでの無線LAN通信が可能です。
ホームゲートウェイで使える無線LANカードのサービス内容や料金は、以下の記事で解説しています。併せて見てください。
フレッツ光のホームゲートウェイが故障したときの対処法
ホームゲートウェイは、長い間使用していたり初期不良などの不具合があると故障してしまいます。
故障の際はNTTに問い合わせを行うことで新しいホームゲートウェイを郵送してもらえますが、機器が変更になるので再度初期設定が必要です。
一度交換を申し込むと手間がかかってしまうので、問い合わせる前にルーターを再起動してみたり、設定が間違っていないか確認したりしましょう。
ホームゲートウェイが故障した場合は無料で交換可能
ホームゲートウェイは、自分で壊したのでなく長期使用による劣化などが原因で勝手に壊れてしまった場合に、無料で交換できます。
言い換えると、「うっかり足で蹴って倒してしまった」「こぼした水がかかってしまった」など、自分が原因で壊れてしまったと判断された場合は交換時にルーター代などを請求されてしまうので、注意しましょう。
【番外】フレッツ光のホームゲートウェイは東日本と西日本で違う?
これからフレッツ光でホームゲートウェイをレンタルする場合は、東日本・西日本で機能が共通のホームゲートウェイが貸し出されますが、すでに数年前にホームゲートウェイのレンタルを開始している人は要注意です。
数年前は、NTT西日本エリアのフレッツ光だと無線LANルーター機能がない(別途無線LAN対応のルーターを用意する必要がある)ホームゲートウェイが提供されていました。
つまりNTT西日本エリアで無線LAN機能非対応のルーターをレンタルしている人が無線LAN機能を使いたい場合は、以下のどちらかの手順を踏まなければ無線LAN機能は使えないので注意しましょう。
- 別途料金を支払って、ホームゲートウェイを交換する
- 自分で購入した無線LANルーターをホームゲートウェイに接続する
まとめ
フレッツ光では、対応するプランを契約している場合にONUとルーター機能がセットになった「ホームゲートウェイ」をレンタルできます。
ホームゲートウェイのレンタル料金は東日本エリア・西日本エリアで違いがあるため、ホームゲートウェイのレンタル料金を確認する際は、お住まいのエリアの料金であるかどうか注意してください。
ホームゲートウェイをレンタルした場合、自分で設定を行う場合は設定費用は基本的に必要ありません。
今回紹介した手順をもとに、ご自分でホームゲートウェイの初期設定を行ってくださいね。